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シューベルト 歌曲集07 [シューベルト 歌曲]


The Complete Songs

The Complete Songs

  • アーティスト: Schubert, F.
  • 出版社/メーカー: Hyper
  • 発売日: 2005/11/25
  • メディア: CD



シューベルトの歌曲集第7巻。

かなり長大な文学作品に曲をつけたものが結構多い。
01~04. D.211 「アーデルヴェルトとエンマ」
01
★★★★☆☆☆☆☆☆
ひたすら語りのような感じ。最後少し盛り上がる。
02
★★★★★☆☆☆☆☆
少しゆったりとしたメロディアスな感じで入る。全編にわたって結構しっとりした感じ。
03
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげな美しいメロディで始まる。途中ピアノも激情的になり激しくなる。後半落ち着きを取り戻ししっとり終わる。
04
★★★★★★★☆☆☆
息の長い伸びやかな美しいメロディの曲。短いし聴きやすい。

track1~4 かなり長大な詩で、全部で630行あるらしい。全部で30分程ある。後半に向かってメロディアスになっていき聴きやすくなっていく。

05. D.208 「尼僧」
★★★★★★☆☆☆☆
すごく綺麗な流麗なメロディで始まり、中間部かなりドラマティックに盛り上がる。後半は内省的な感じになり静かに終わる。

06. D.213 「夢」
★★★★★★☆☆☆☆
柔らかい少しはねた感じの優しい曲。

07. D.214 「緑の木陰」
★★★★★★★☆☆☆
少し暗い感じだが、途中からピアノの綺麗なアルペジオとなるところがとても綺麗な曲。メロディも美しく結構良い曲。

08. D.215 「狩人の夕べの歌」
★★★★★★☆☆☆☆
静かで穏やかな曲。

09. D.215A 「海の静寂」ゲーテ詩
★★★★★★☆☆☆☆
非常に暗い、ゆったりとした静寂に包まれた曲。

10. D.216 「海の静寂」ゲーテ詩
★★★★★★☆☆☆☆
基本、D.215Aと同じく静かで穏やか。少し明るい雰囲気がある。

11. D.217 「コルマの嘆き」
★★★★★★☆☆☆☆
三連の和音の連続によるドラマティックな曲。途中からピアノ伴奏は静かになるが、歌は情熱的な感じで歌い上げる。

12. D.218 「埋葬の歌」
★★★★★★☆☆☆☆
暗いがそれなりに綺麗なメロディの曲。

13. D.219 「発見」
★★★★★★☆☆☆☆
小さい子が小さな発見をして喜んでいるかのような可愛らしく少しはねた感じの曲。

14. D.222 「愛しきミンナ」
★★★★★★☆☆☆☆
息の長い綺麗な旋律の曲。しずかなゆったりとした曲。

15. D. 224 「さすらい人の夜の歌」 ゲーテ詩
★★★★★★★☆☆☆
静かな子守歌のような穏やかな曲。メロディも優しい。

16. D.225 「猟師」 ゲーテ詩
★★★★★★★☆☆☆
若々しさに溢れた楽しい曲。ピアノも生き生きとしている。

17. D. 226 「最初の喪失」 ゲーテ詩
★★★★★★☆☆☆☆
暗い曲ではあるがメロディは綺麗。

結構暗い雰囲気の曲が多く、この時期シューベルトはいろいろ悩んでいたのだとは思うが、若々しさあふれる魅力的なメロディがかなり多いとは思う。
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シューベルト 歌曲集06 [シューベルト 歌曲]


The Complete Songs

The Complete Songs

  • アーティスト: Schubert, F.
  • 出版社/メーカー: Hyper
  • 発売日: 2005/11/25
  • メディア: CD



この曲集もシューベルト20歳前の若き日の作品を収録している。

01. D.176 「星」
★★★★★★☆☆☆☆
Fellingerという人の作詞。とってもあいらしい曲で、素朴なメロディで同じメロディが三回繰り返される単純な構造の曲だが、その分メロディが体に入ってきやすくとても聴いてて心落ち着く。ピアノのキラキラした感じが星っぽい。

このあと結構Loveに関する曲が続く。この頃シューベルトは熱烈に恋をしていたのか、とても感情がこもっている曲が多い。

02. D.177 「叶わぬ恋」
★★★★★☆☆☆☆☆
激しい感情が吐露されたような曲。

03. D.179 「恋の陶酔」
★★★★★★☆☆☆☆
ピアノの優しい和音の連続による伴奏に乗って夢見るような美しいメロディが歌われる。

04. D.180 「恋の憧れ」
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりとした穏やかな雰囲気で始まる。少し激しくなったり、内省的になったり、曲調がコロコロ変わる。恋をしている最中の揺れ動き気持ちをよく表している。

05. D. 182 「初恋」
★★★★★★☆☆☆☆
Fellingerという人がこの曲も作詞している。初恋の嬉しさと悲しさが入り混じったとても真に迫った美しい曲。途中アルペジオっぽくなるピアノ、歌を追いかけるようなピアノが非常に美しい。

06. D.183 「酒宴の歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
男性たちによる重唱曲。酒の神バッカスに捧げるような、酒に感謝を捧げる楽しい曲。

07. D.186 「瀕死の女」
★★★★★★★☆☆☆
しっとりとしたとても穏やかな曲。メロディもとても綺麗。

08. D. 187 「愛の声」
★★★★★★★☆☆☆
Matthinssonという人の作詞。名曲「野ばら」に似た雰囲気をもつとても優しく愛らしい曲。

09. D.188 「自然の喜び」
★★★★★★★☆☆☆
前曲「愛の声」と似た雰囲気をもつ曲。前曲は愛する人、この曲は愛する自然に対する想いを歌った曲か。こちらも作詞はMatthinsson。

10. D.189 「喜びへの讃歌」
★★★★★★☆☆☆☆
題名の通り、「喜びへの讃歌」。その通りの曲で明るく前向きで楽しい曲。

11. D.189 「歓喜に寄せて」
★★★★☆☆☆☆☆☆
力強い曲。ベートーヴェンの第9と似た歌詞が出てくる。こういう曲苦手。

12. D.190 「私の声を聞き給え」
★★★★★★☆☆☆☆
結婚式の入場曲のような、清麗さに満ちた非常に美しいはじまり。中間部で少しスピードが上がり、どんどんとスピードが増していく。最後は華やかに終わる。

13. D.191 「乙女の嘆き」 シラー詩
★★★★★★☆☆☆☆
結構情熱的な曲。メロディも綺麗。

14. D. 192 「小川のほとりの若者」 シラー詩
★★★★★★★☆☆☆
秘めたる情熱という感じで、美しいメロディの中から熱い内面が湧き出てるような感じ。美しいメロディが非常に印象的。

15. D. 194 「5月の夜」
★★★★★★★☆☆☆
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「月光」第一楽章のようなイントロではじまる。美しく、高音が心地よい曲。若干哀愁漂う感じがとても良い。

16. D. 138 「憩いなき愛」 ゲーテ詞
★★★★★★☆☆☆☆
これも題名通り、「心落ち着かない愛」を歌っている。ゲーテ作詞なのだが、シューベルトのゲーテ作品はどれもドラマティック。ゲーテがシューベルトに与えた影響の強さが見て取れる。

17. D.195 「アマーリア」シラー詩
★★★★★★☆☆☆☆
シラー作詞の、美しく、若干オペラのアリアを思わせる劇的な曲。ピアノ伴奏も結構激しく、ドラマティックさを演出している。

18. D.196 「ナイチンゲール」
★★★★★★☆☆☆☆
「タラン、タラン」というピアノ伴奏が美しい、囁くようなメロディも美しい曲。

19. D. 197 「りんごの木に」
★★★★★★★☆☆☆
ピアノのアルペジオも、どこか懐かしさのある歌のメロディもすべてが美しい曲。

20. D.198 「嘆息」
★★★★★★★☆☆☆
流麗なアルペジオに乗って、悲しみを湛えた美しいメロディが歌われる。結構良い曲。

21. D. 201 「夜鶯の死に」
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげな優しい旋律の曲。

22. D.206 「愛の戯れ」
★★★★★★☆☆☆☆
若々しさと嬉しさのある曲。

23. D.207 「恋する男」
★★★★★★☆☆☆☆
D.206と似た雰囲気の喜びと若さあふれる曲。

24. D.210 「愛 クレールフェンの歌」
★★★★★★★☆☆☆
ゆったりとしたアルペジオに乗って息の長い美しい旋律が歌われる。中間部和音の連続になり盛り上がる。

若々しさの伝わる佳曲が多かった。
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シューベルト 歌曲集05 [シューベルト 歌曲]


The Complete Songs

The Complete Songs

  • アーティスト: Schubert, F.
  • 出版社/メーカー: Hyper
  • 発売日: 2005/11/25
  • メディア: CD



この曲集も、4に引き続き、18歳頃のシューベルトの作品を収録している。

01. D209 「吟遊詩人」
★★★★★★★☆☆☆
15分を超える大曲。前半穏やかで優しいメロディを中心に曲は進む。
5分あたりから、激情的になり、その後華やかなファンファーレ的な音楽になる。
続いて少し悲しげな憂鬱な音楽となる。
その後少しレチタティーヴォ的な語り口調のメロディとなるが、ピアノが激情的なので結構ドラマティック。
最後はベートーヴェンの「月光」の第一楽章を長調にした感じの穏やかな音楽となり終わる。

02. D.148 「酒宴の歌『兄弟たちよ、わが人生の行路』」
★★★★★★☆☆☆☆
若々しいデュエット曲。

03. D.151 「墓場に寄せて」
★★★★★★★☆☆☆
とても穏やかで安らぎに満ちた曲。メロディも息が長くなめらか。ピアノ伴奏もとても繊細。後半若干優雅なワルツ風になる。最後は劇的に盛り上がって終わる。

04. D.152 「ミノーナ」
★★★★★★☆☆☆☆
激しい内面を描いたような激しい曲。静かな部分も非常に熱情的。オペラの一場面のような曲。10分を超える大曲。

05. D.153 「彼女が頬を赤らしめるのを見たときに」
★★★★★★★☆☆☆
若さあふれる美しいメロディ。結構隠れた名曲だと思う。

06. D.155 「絵姿」
★★★★★★☆☆☆☆
非常に柔らかく、穏やかな曲。いつも夢見る乙女のことがうたわれる。

07. D.160 「川辺にて」 ゲーテ詞
★★★★★★☆☆☆☆
二分に満たない短い曲であるが、非常に美しい曲。ピアノ伴奏も変化に富んでいて良い。

08. D.161 「ミニョンへ」1st Version ゲーテ詩
★★★★★★☆☆☆☆
D.161の「ミニョンへ」は二曲あるが、1st Versionは言葉の感情をそのままメロディにした感じで面白いメロディ。

09. D.162 「恋人の近くに」ゲーテ詩
★★★★★★☆☆☆☆
向こうから何かが迫ってくるような、優しいながらも緊張感あるピアノ伴奏で始まり、同様に優しいながらも緊張感のある感情の高まりを何とか抑えようとする美しいメロディが歌われる。恋人を想う女心が良く音で表現されている。

10. D.163 「歌びとの朝の歌」
★★★★★★☆☆☆☆
爽やかさの中に若干の眠さが残るような不思議な曲。伸びやかな旋律が綺麗。

11. D.161 「ミニョンへ」2nd Version ゲーテ詩
★★★★★★★☆☆☆
2nd Versionは歌詞も長く、どちらかというと音楽を重視した感じで、美しさは圧倒的にこちらのほうが良い。

12. D.164 「恋の陶酔」
★★★★★★★☆☆☆
ピアノ伴奏、特にイントロが非常に美しい。夢見るような旋律でいつまでも聴いていたいような曲だ。

13. D.165 「歌人の朝の歌」
★★★★★★★☆☆☆
このCDには同じ曲名の曲がもう一曲収められているが、こちらのほうが圧倒的にメロディも美しく聴きやすい。ピアノの優しいアルペジオも良い。

14. D.166 「アンフィアラオス」
★★★★☆☆☆☆☆☆
暗くドラマティックなピアノで始まる。アンフィアラオスとはギリシャ神話の英雄らしく、テーバイ攻めの7英雄の一人らしい。こういう勇ましい感じの曲は苦手。長い。

15. D.168 「復活祭の歌『死に勝ち給いし救い主イエス・キリスト』」
★★★★★☆☆☆☆☆
合唱曲。敬虔な雰囲気に満ちた感動的な曲。ちょっと暗い。

16. D.169a 「イースターの歌『イエス・キリスト我が救い主』」
★★★★★☆☆☆☆☆
1分程度の曲。ハレルヤコーラスで終わる。

17. D.169 「戦に臨む酒宴の歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
題名通りの曲。力強い合唱曲。

18. D.170 「剣の歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
元気な曲。力強い合唱で終わる。

19. D.171「戦時の祈り」
★★★★★☆☆☆☆☆
秘めたる情熱を歌ったかのように激しさの中に穏やかさがある不思議な曲。

20. D.172 「朝の星」
★★★★★★★☆☆☆
非常に優しい、語りかけるような作品。心慰められる名曲だ。

21. D. 174 「それは私だった」
★★★★★★☆☆☆☆
静かに入る。少し緊張感のある雰囲気になり、再び穏やかになる。結構綺麗なメロディ。

結構このCD5は良かった。

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シューベルト 歌曲集04 [シューベルト 歌曲]


The Complete Songs

The Complete Songs

  • アーティスト: Schubert, F.
  • 出版社/メーカー: Hyper
  • 発売日: 2005/11/25
  • メディア: CD



このCDは20歳前のシューベルトの作品が収録されており、ゲーテの詩にメロディをつけた彼の傑作が結構収められている。

01. D.102 「祈る女」
★★★★★★☆☆☆☆
信じられない程優しいメロディで始まる。ピアノもとても繊細。

02. D.115 「ラウラに」
★★★★★★☆☆☆☆
非常にゆったりとした穏やかな曲。

03. D.116 「亡霊の踊り」
★★★★☆☆☆☆☆☆
語りのような曲で、曲名通りの不気味な感じがとてもよく表されている。

04. D.117 「異国から来た乙女」 シラー詩
★★★★★★☆☆☆☆
美しく、穏やかで物語性のあるメロディに心惹かれる。

05. D.118 「糸を紡ぐグレートヘン」 ゲーテ詩l
★★★★★★★★☆☆
 ゲーテの『ファウスト』から糸を紡ぐグレートフェンの場面を歌にしたもの。ピアノがまさに糸を引く感じを醸し出しており、後半の盛り上がりなども名曲『魔王』に劣らない凄まじい名曲だと思う。

06. D.119 「夜の歌」 ゲーテ詩
★★★★★★☆☆☆☆
これも曲名通り、夜を思わせる本当に穏やかな曲。目立った曲ではないが、寝る前に聴くとよく眠れそう。

07. D.121 「羊飼いの嘆きの歌」 ゲーテ作詞
★★★★★★☆☆☆☆
少し物悲しい美しいメロディで、曲調がコロコロ変わる。羊飼いの視点から自然を描いている。

08. D.120 「涙の中にある慰め」 ゲーテ作詞
★★★★★☆☆☆☆☆
淡々とした美しいメロディで、誰かに何かを語るかのような曲。

09. D.122 「子守歌」
★★★★★★☆☆☆☆
Lubiという知らない人の作品だが、同じ言葉が繰り返される箇所が多く、メロディも耳に残る。今の曲で言うサビのような部分もありとても聞き心地のよい良い曲だ。

10. D.123 「憧れ」
★★★★★★☆☆☆☆
非常に緊張感のある恋の感情を持て余しているような感じの甘く切ない感じが良く出ている。軽やかなピアノの間奏が入り、少し落ち着いた感じになる。最後は決然とした雰囲気で終わる。

11. D.124 「湖のほとりで」
★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかな曲調で始まる。囁くようなピアノ伴奏が綺麗。途中レチタティーヴォのような感じになり、ピアノも激しくなる。その後再び穏やかな曲調となるが、また激しくなる。最後は穏やかに静かに終わる。結構長い曲。

12. D.126 「『ファウスト』からの一場面」 ゲーテ詩
★★★★★★☆☆☆☆
これも題名通り『ファウスト』の一場面から。まるでオペラのようになっており、悪霊とグレートフェン、合唱で物語を音楽化している。印象に残るメロディがあるわけではないが、歌詞を読みながら聞くとそれなりに楽しめる。

13. D.134 「バラード」
★★★★★☆☆☆☆☆
物悲しい、苦悩を描いたかの様な感じで始まる。その後行進曲風に勇ましくなり、堂々とした荘厳な雰囲気となっていく。その後も内省的になったり、ドラマティックになったり、まさに「バラード」といった感じの曲。

14. D.141 「月の夕べ」
★★★★★★☆☆☆☆
D.118の「糸を紡ぐグレートヘン」を明るくした感じの優しく綺麗なメロディの曲。

15. D.142 「霊の呼びかけ」
★★★★☆☆☆☆☆☆
力強く始まり、最後は静かに語りかけるように終わる。

16. D. 142 「霊の呼びかけ 6th Version」
★★★★★☆☆☆☆☆
さざ波のようなピアノ伴奏で始まる。その部分は綺麗。

17. D. 143 「満足」
★★★★★☆☆☆☆☆
少し物悲しいメロディではあるが、ほのかに暖かさとやわらかさがあり、満足感がほのかに感じられる。

18. D.149 「吟遊詩人」 ゲーテ作詞
★★★★★☆☆☆☆☆
「吟遊詩人』の意味らしい。愛らしい前奏で始まる。歌に入っても優しく愛らしいメロディで、途中それなりに盛り上がる部分もあり聴きやすい。

この20歳前の、今で言う高校三年生の頃、シューベルトはかなりゲーテ作品にはまっており、作曲のインスピレーションを得ていたことが分かる。


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シューベルト 歌曲集03 [シューベルト 歌曲]



The Complete Songs

The Complete Songs

  • アーティスト: Schubert, F.
  • 出版社/メーカー: Hyper
  • 発売日: 2005/11/25
  • メディア: CD


シューベルト歌曲集3は彼が約17歳の時に作曲した曲を集めている。

01. D.11 「潜水者」 シラー作詞
★★★★★★☆☆☆☆
25分近くある大曲で、まるでオペラの一場面を聴いているかのよう。ドラマティックな部分有り、繊細な部分ありとそれなりに楽しめる。ピアノ、歌手も疲れてしまうだろうという曲。

02. D.93 「ドン・ガイゼロス - 3つの歌」
★★★★★★★★☆☆
女性と男性のデュエット曲。騎士ガイゼロスと、クララという女性の対話を音楽で表現している。とてもわかりやすく若さに溢れた美しいメロディ。あまり有名じゃない気がするが隠れた名曲だと思う。

03. D.93 「ドン・ガイゼロス - 3つの歌」
★★★★★★☆☆☆☆
こちらは男性二人のデュエット曲。メロディで02の第一曲に劣るが、間奏部分などピアノ伴奏が良い。

04. D.93 「ドン・ガイゼロス - 3つの歌」
★★★★★★☆☆☆☆
3曲の中では一番ドラマティックな雰囲気にはなっている。後半の穏やかな部分のメロディが綺麗。

05. D.95 「アデライーデ」
★★★★★★★★☆☆
この曲は超傑作。優しい囁くようなメロディで、終始穏やかにしかし感情豊かにうたわれる。ピアノの伴奏もメンデルスゾーンの無言歌集のような感じで非常に綺麗。

06. D.97 「慰め、エリーザへ」
★★★★★★☆☆☆☆
囁くような、相手を静かに宥めるような、とても穏やかで美しい曲。控えめなピアノ伴奏も良い味を出している。

07. D.99 「追憶」
★★★★★★★☆☆☆
この曲も短いが良い曲だ。ピアノ美しいアルペジオに乗って「私はあなたを想う」という歌詞がうたわれる。

08. D. 101 「追憶(死者たちの捧げもの)」
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも美しいアルペジオの息の長い綺麗なメロディの曲。派手さはないがしっとり聴ける。

09. D. 100 「心の近さ」
★★★★★★★☆☆☆
こちらもアルペジオの伴奏に乗って、優しいメロディが静かに歌われ、それに答え対話しているかのようにピアノが応じる。後半、短調に乗って一瞬暗くなる。最後は穏やかに明るく終わる。

10. D. 104 「パリに入ったヨーロッパの解放者」
★★★★★☆☆☆☆☆
元気なピアノ伴奏で始まる。堂々とした英雄的な歌。ナポレオンのことを歌っているのか。

11. D. 107 「遠方からの歌」
★★★★★★☆☆☆☆
非常に伸びやかな息の長い旋律の曲。

12. D.109 「愛の歌」
★★★★★★☆☆☆☆
優しく少し鄙びた感じのメロディ。自然の中で愛をささやきあう恋人を描写したような曲。後半若干スピードが上がって感情が高まる部分が良い。

13. D.108 「夕べ」
★★★★★★☆☆☆☆
若干暗さを持った憂いを秘めた曲。コオロギの嘆きを歌っているっぽいが。。。???

14. D.113 「エンマに」
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも若干暗さを持った感じだが、ほのかに優しさが見える曲。

15. D.114 「ロマンツェ」
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも哀愁漂う曲。メロディはとても綺麗。淡々としたピアノ伴奏が印象的。中盤、アルペジオに乗って暗さ爆発みたいな部分が面白い。段々と明るさを取り戻していき、最後はしっとり終わる。

16. D. 98 「回想」
★★★★★★★☆☆☆
懐かしさの溢れてくる心落ち着く曲。どこか悲しげな中に優しさあふれるメロディが美しい。

穏やかな綺麗な曲が多く収められている。
この頃のシューベルトは心穏やかだったのかな、と思われる。
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シューベルト 歌曲集02 [シューベルト 歌曲]


The Complete Songs

The Complete Songs

  • アーティスト: Schubert, F.
  • 出版社/メーカー: Hyper
  • 発売日: 2005/11/25
  • メディア: CD


シューベルトの歌曲集2をゆっくり聴いた。

普段は、通勤の行き帰りでWalkmanで音楽を聴いているのだが、やはりクラシックの歌曲は基本的に同じにしか聞こえないし、歌詞もわからないので、歌詞カードを観ながらゆっくり聞くことにした。

このCDはシューベルトが15~16歳で作曲した曲が収録されている。今で言う高校生くらいでこれらの曲を作っていたと思うと驚きだ。そして重唱や合唱のための曲も結構作っていたことを知った。

01. D.15 「亡霊の踊り」
★★★★★☆☆☆☆☆
かなり暗いピアノ伴奏ではじまり、そのまま暗く歌が始まる。時に突然ピアノが大きい音を出すのがアクセントになっている。途中からオクターブ上がる。まさに重々しい亡霊の踊り、といった感じの曲。

02. D.15a 「亡霊の踊り」
★★★★★☆☆☆☆☆
前曲より前奏が長くなっているが、歌に入るとやはり暗く重々しいが、全曲よりはドラマティック。

03. D.17 「あの無邪気な息子が」メタスタージオ詩 ソプラノ独唱
04. D.17 「あの無邪気な息子が」メタスタージオ詩 ソプラノ重唱(二人)
★★★★★★☆☆☆☆
優しく滑らかなメロディで始まる。ピアノも穏やかに歌を支える。キリストに向けた歌なのか、我が子が死んでしまった歌なのかわからないが、とにかく悲しげな歌詞がとても印象的。悲しさを少し湛たえながらも美しく優しいメロディが印象的。

05. D.642 「何千もの星がきらめく」
★★★★★★★☆☆☆
これは合唱で歌われている。讃美歌を思わせる曲で非常に美しく、心に残る。

06. D.23 「嘆きの歌」
★★★★★★☆☆☆☆
暗く重々しい短いピアノ伴奏のあと、悲しみに満ちた息の長い旋律が歌われる。女性の失恋の歌か?

07. D.30 「小川のほとりの若者」 シラー詩
★★★★★★☆☆☆☆
明るさのある若々しく優しい曲。

08. D.33 「彼、入り来りて」 メタスタージオ詩 ソプラノ独唱
09. D.33 「彼、入り来りて」 メタスタージオ詩 ソプラノ重唱(二人) 
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげで美しいメロディ。短いが佳曲。キリストを歌った曲?

10. D.35 「神々よ、守りたまえ」 メタスタージオ詩
★★★★★★☆☆☆☆
非常に劇的なピアノ前奏で始まり、歌も祝典をイメージさせる堂々とした広がりのあるメロディ。後半の歌とピアノのやり取りも面白い。

11. D.37 「弁護士」
★★★★★★☆☆☆☆
三人のテノールによる三重唱。明るさに満ちていて、シューベルトの若い頃仲間たちと楽しむ為に作ったんだろうなあというのが想像できる楽しい曲になっている。

12. D.990f 「セレナーデ」 メタスタージオ詩
★★★★★★☆☆☆☆
優しさあふれるピアノの前奏の後、これまた優しく美しいメロディが、ピアノのアルペジオに乗って歌われる。美しい佳曲。

13. D.42-1 「哀れな子」 メタスタージオ詩
★★★★★★☆☆☆☆
悲しみを湛えた美しいメロディの曲。ピアノがはねた感じになったりメロディアスになったり良い味を出している。

14. D.990e 「瞳の魔力」 メタスタージオ詩
★★★★★★☆☆☆☆
明るく若さに満ちた感じの曲。

15. D.42-2 「哀れな子」 メタスタージオ詩
★★★★★★☆☆☆☆
13よりさらに美しいメロディを持ったドラマティックな曲。

16. D.44 「墓掘り人の歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
暗い感じで始まるが、一気に楽しげになる。ディズニー映画の「ハイホー」を彷彿とさせる曲。

17. D.47 「酒神讃歌」
★★★★★★☆☆☆☆
男性のソロで入り、感動的な交響楽的な合唱となる。再び男性の力強いソロの後、感動的な合唱となり終わる。

18. D.50 「冥府の影たち」
★★★★★☆☆☆☆☆
優しく語りかけるような曲。

19. D.52 「憧れ」 シラー詩
★★★★★☆☆☆☆☆
少し悲しみの混じった感じの流れるようなメロディの曲。後半ドラマティックになる。ピアノが非常に美しい曲。

20. D.59 「変容『天の炎の生命の火』」
★★★★★☆☆☆☆☆
ドラマティックに始まり、穏やかな曲調となる。

21. D.61 「若々しい5月の生気」 シラー詩
★★★★★☆☆☆☆☆
若々しいアカペラ男性合唱曲。

22. D.73 「霊の声」 シラー詩
★★★★★☆☆☆☆☆
静かな穏やかな曲。

23. D.75 「酒宴の歌『友よ、輪になれ』」
★★★★★☆☆☆☆☆
こちらも若々しい元気な曲。ソロから入り合唱になる。


24. D.76 「今こそ用心せよ」メタスタージオ詩
★★★★★☆☆☆☆☆
「タッタター」というリズムが繰り返される珍しい曲。普通。

25. D. 78 「波の間に」メタスタージオ詩
★★★★★★☆☆☆☆
劇的なピアノの前奏で始まり、荒れ狂うピアノ伴奏に乗せて激しく劇的な歌が展開される。

26. D. 88 「ドイツ人の勝利で苦しみは去った」
★★★★★☆☆☆☆☆
男性のアカペラソロではじまり、もうひとりがハモる。段々と声が増えていく。国歌っぽい曲。

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シューベルト 歌曲集01 [シューベルト 歌曲]


The Complete Songs

The Complete Songs

  • アーティスト: Schubert, F.
  • 出版社/メーカー: Hyper
  • 発売日: 2005/11/25
  • メディア: CD



一年ほど前、シューベルトの歌曲全集を購入した。時間があるときにポツポツ聴いていたのだが、ベートーヴェンと並行して少しずつ聴いていこうと思う。

まずはVo1.

1797~1811に書かれた曲らしく、シューベルトは1797に生まれているので、14歳くらいまでに書かれた作品ということだろう。比較的長い曲が多く、10分ほどある曲が並ぶ。

01. D.01A「バスのための歌曲のスケッチ」
★★★★★☆☆☆☆☆
長いピアノ伴奏のあと、暗い感じの歌が始まる。12分近い大曲で曲調はコロコロ変わる。まさにバラードといった感じの物語的な作品。8分を過ぎたあたりから明るく軽やかになる。再び憂いを帯びた感じになり、最後は静かに明るく終わる。

02. D.39 「人生の夢」
★★★★★☆☆☆☆☆
優しいアルペジオのピアノの前奏のあと、これまた優しい歌が始まる。この曲も曲調がコロコロ変わる。最後は唐突に爽やかに終わる。

03. D.05 「ハガールの嘆き」
★★★★★☆☆☆☆☆
アブラハムの妻サラに子どもがなかなかできず、奴隷であるハガールが代わりに子供を宿すことに。しかしそれによりサラの嫉妬を買い逃げるように去った女性。前半は彼女の嘆きの歌?悲しみと怒りがよく表現されていると思う。後半はなめらかなゆったりとした旋律となった後、少し劇的に音楽が変書いていく。最後は明るくピアノで終わる。音楽として素晴らしいかというと普通だと思う。

04. D.07 「屍の幻想」 シラー詩
★★★★★★☆☆☆☆
少し日本的な哀愁漂うメロディで歌われる。途中から感情が高まって行き劇的になっていく。最後は穏やかさを取り戻し静かに終わる。前半がかなり良い。

05. D.07 前曲の続き
★★★★★★☆☆☆☆
劇的なピアノと歌の掛け合いで始まる。かなり語り的な曲。ピアノが堂々としてかなり劇的な感じで曲を支配している。囁くように静かな雰囲気となった後、淡々としたリズムになり力強さを増して行き最後はそっと終わる。

06. D.10 「父親殺し」 
★★★★★☆☆☆☆☆
緊張感のある押し寄せてくるようなピアノ伴奏で始まる。オペラのクライマックスのような感じで激しく歌が始まる。その後も劇的に曲は進んでいく。最後までドラマティックな感じ。

07. D.06 「乙女の嘆き」 シラー詩
★★★★★★★☆☆☆
この曲も緊張感のある感じで始まる。モーツァルトのオペラ・アリアをイメージさせる曲。メロディはかなり綺麗。

シラーの曲が数曲入っている。
普通のドイツ詩にメロディがついており、非常に劇的な感じの曲になっている。ショパンに「バラード」というピアノ曲があるが、まさに、それを歌詞をつけて作った感じ。通勤の行き帰りに聴いているので歌詞をじっくり観ながら聴くことができないので、メロディが歌詞が一体化している感じがわからないのだが、恐らくここは感情が高まっている場面なのだろうなあというのが、ピアノ伴奏や歌の感じから分かる。

D.06 「乙女の嘆き」はかなりの名曲だと思う。
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