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子どものための歌のアルバム op.79 15~28 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



15. Das Glück
★★★★★☆☆☆☆☆
「幸福」
デュエット曲。幸福感に溢れた曲。対位法的な音楽が面白くはある。

16. Weihnachtlied
★★★★★☆☆☆☆☆
「聖なる夜の歌」
こちらもデュエット曲。題名通りクリスマスを歌った歌。クリスマスソングとしては普通か。

17. Die wandelnde Glocke
★★★★★☆☆☆☆☆
「歩き回る鐘」
物語性に富んだ、ベース音も歩いている感じで面白くはあるが・・・。

18. Frühlingslied
★★★★★★☆☆☆☆
「春の歌」
デュエット曲。流れるようなアルペジオに乗って、何とも言えない悲しげにもとれる微妙な雰囲気の美しいメロディが歌われる。何とも不思議な雰囲気の曲。

19. Frühlings-Ankunft
★★★★★☆☆☆☆☆
「春の訪れ」
春の訪れを純粋に楽しんでいる幸福感に満ちた感じではない。歌詞を見ても悲しみからようやく抜け出した感はあるので、それをうまく音にしているのであろう。

20. Die Schwalben
★★★★★☆☆☆☆☆
「つばめたち」
鳥たちを歌った曲なのだろう。明るく楽しげではあるが普通。

21. Kinderwacht
★★★★★★☆☆☆☆
「子どもの見守り」
優しく慈愛に満ちた曲。

22. Des Sennen Abschied
★★★★★★☆☆☆☆
「牛飼いのお別れ」
懐かしさに満ちた、美しいピアノの前奏。単調ながらも何故か心揺さぶられる歌のメロディも悪くない。何故か優しい気持ちになる曲。

23. Er ist's
★★★★★★☆☆☆☆
「今は」
夢見るような美しい前奏の後、これも夢見るような美しい旋律が歌われる。春の歓びを歌う歌?

24. Spinnelied
★★★★★☆☆☆☆☆
「紡ぎ曲」
デュエット曲。流れるようなピアノの上を、跳ねるような歌が流れる。明るく楽しげな曲。

25. Des Buben Schützenlied
★★★★★☆☆☆☆☆
「少年の歌う狩人の歌」
堂々とした曲。普通。

26. Schneeglöckchen
★★★★★★★☆☆☆
「松雪草」
したたるような美しいピアノ伴奏に乗って、悲しげで愛らしいメロディが歌われる。リュッケルトの詩。

27. Lied Lynceus des Türmers
★★★★★☆☆☆☆☆
「塔守リュンコイスの歌」
まさに「バラード」という感じの、悲しい物語を語った歌。堂々とした感じの長い曲。

28. Kennst du das Land
★★★★★☆☆☆☆☆
「あなたはあの国をご存知ですか」
結構暗い雰囲気で始まる。「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」の登場人物ミニヨンの歌う有名な歌らしい。静かな語りから感情の盛り上がっていく様子が描かれている。劇的ではあるが構造がわかりづらくもう一歩。

春を歌った明るい曲が多い気がする。子どものための曲集ということもあり短くわかりやすい曲が多い。最後の2曲がこの曲集にはあっていない気がするのだが、何故入っているのだろう・・・。
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子どものための歌のアルバム op.79 01~14 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



01. Der Abendstern
★★★★★★☆☆☆☆
「夕暮れのお星様」
曲集のはじめを飾るにふさわしい優しく穏やかな曲。

02. Schmetterling
★★★★★★☆☆☆☆
「蝶々」
蝶々が軽やかに飛ぶ様子を上手に描いた愛らしい曲。

03. Frühlingsbotschaft
★★★★★★★☆☆☆
「春の知らせ」
鳥の声が本当に聞こえてきそうな、幸福感に満ちた優しい曲。

04. Frühlingsgrüß
★★★★★★☆☆☆☆
「春の挨拶」
優しく穏やかなメロディの曲。ゆったりとした歌で心が和む。

05. Vom Schlaraffenland
★★★★★☆☆☆☆☆
「怠け者の天国」
跳ねるような明るいリズムに乗って明るくうたわれるが、貴族階級を皮肉ったような歌になっている。

06. Sonntag
★★★★★★☆☆☆☆
「日曜日」
綺麗な讃美歌のような敬虔さの漂う美しい曲。

07a. Zigeunerliedchen I
★★★★★★☆☆☆☆
「ジプシーの歌1」
エキゾチックなすすり泣くようなメロディ。ピアノも異国情緒に満ちている。

07b. Zigeunerliedchen ||
★★★★★★☆☆☆☆
「ジプシーの歌2」
こちらもすすり泣くようなメロディだが、前曲が明るい感じだったのだが、こちらは本当にすすり泣いているかのような曲。

08. Des Knaben Berglied
★★★★★☆☆☆☆☆
「山の少年の歌」
ファンファーレのような音で始まる。始まりは開放感に満ちているが、途中から少し悲しげな内面的な雰囲気を見せる。華やかさがありながら若干の影が指す面白い曲。

09. Mailied
★★★★★☆☆☆☆☆
「5月の歌」
突然のデュエット曲。優しく幸福感に満ちているがもう一歩。

10. Käuzlein
★★★★★☆☆☆☆☆
「小さなふくろう」
ふくろうの視点から描いた若干皮肉めいた感じの曲調が面白くはある。少しヴォルフ歌曲を思わせる。

11. Hinaus in's Freie
★★★★★☆☆☆☆☆
「外に出かけようよ」
こちらも春を感じさせるさわやかな曲。若干単調。

12. Der Sandmann
★★★★★☆☆☆☆☆
「眠りの精」
少しエキゾチックな感じの前奏で始まる。諧謔的なピアノ伴奏に乗せて、面白いメロディで歌われる。特徴的な曲ではある。最後はゆったりと美しく終わる。

13. Marienwürmchen
★★★★★★☆☆☆☆
「テントウムシ」
昆虫を歌ったとは思えないほど、美しいメロディの曲。愛らしい。

14. Die Waise
★★★★★☆☆☆☆☆
「みなしご」
両親をなくした子どもが、明るい春がやってきても心が晴れないようすを歌った歌。悲しげで絶望感に満ちている。
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四つのデュエット op.78 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD




01. Tanzilied
★★★★★★★☆☆☆
「舞踏の歌」
男性と女性が二人で、優雅なワルツに乗って、明るく楽しく歌う曲。ピアノもとっても優雅で美しい。

02. Er & Sie
★★★★★★★☆☆☆
「彼と彼女」
さざ波のような美しい前奏に続いて、男性・女性が優しく綺麗なメロディをソロで歌い、二重唱になる。とても綺麗な曲。

03. Ich Denke Dien
★★★★★★★★☆☆
「あなたを想う」
シューベルトも曲をつけているゲーテの詩作品らしい。とても美しい歌詞と美しいメロディを持った夢見るような曲。

04. Wiegenlied Am Lager Eines Kranken Kindes
★★★★★★★★☆☆
「病に臥す子供へ歌う子守歌」
とても悲しげな旋律を持った優しく包み込むような曲。

あまり知られていない曲集だが、男性と女性が親密な雰囲気を出しており、とても優雅で信じられない程美しいメロディを持った曲集。隠れた名曲集なのではないだろうか。
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歌曲と歌 第三集 op.77 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD




01. Der frohe Wandersman
★★★★★☆☆☆☆☆
「陽気なさすらい人」
少し跳ねた感じの元気な曲。途中滑らかな綺麗なメロディも含む。確かに森の中を意気揚々と歩いている人の様子が目に浮かぶ。

02. Mein Garten
★★★★★★☆☆☆☆
「私の庭」
庭に咲く花の名前が次々に歌われる曲。ただ、自分の好きな人だけがいない、と最後につぶやく悲しい曲。悲しげなメロディでしっとりと歌われる。

03. Geisternähe
★★★★★★★★☆☆
「心の通いあい」
かなり美しい心に響くメロディを持った名曲。不安げに始まり段々と穏やかになり、最後は感情たっぷりに愛を語る。

04. Stiller Vorwurf
★★★★★★☆☆☆☆
「静かな非難」
少し悲しげなメロディで、二曲目に似た雰囲気。

05. Aufträge
★★★★★★☆☆☆☆
「ことづて」
素早い駆けるようなピアノ伴奏につられて歌も元気に歌う。自然に恋人への便りをお願いする曲。

初めと最後に元気な曲、真ん中にこの上なく美しい曲。そのあいだにはさまれた悲しげな曲、と非常にバランスのとれた美しい曲集。

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スペインの歌芝居 op.74 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



女性二人、男性二人で物語られる珍しい曲集。

01. Erste Begegnung
★★★★★★★☆☆☆
「初めての出会い」
跳ねた感じの異国情緒溢れるメロディが二人の女性によって元気に歌われる。格好良い男性を見つけて心が高ぶっている女心を歌っている。

02. Intermezzo
★★★★★★★☆☆☆
「間奏曲」
今度は二人の男性によって、優しいメロディが歌われる。今度は男性が女性を優しく誘う歌。

03. Liebesgram
★★★★★★★☆☆☆
「愛の悲しみ」
女性二人による悲しみに満ちたメロディが優しく歌われる。恋に苦しむ女性の歌。途中長調に変わりピアノも流れるような感じにある部分がとても綺麗。最後は悲しげな雰囲気に戻り終わる。

04. In der Nacht
★★★★★★★★☆☆
「夜に」
恋に苦しみ眠れないことを嘆く歌。女性がひとりで歌い始める。宗教的な雰囲気を漂わせる息の長い旋律が悲しげに歌われる。中間部若干長調の明るい雰囲気が現れ、男性が天から降ってきたかのように女性の声に絡み、対位法的に音楽は進む。

05. Es ist verraten
★★★★★★☆☆☆☆
「ばれてしまう」
男性二人、女性二人の四重唱。エキゾチックなメロディが元気な伴奏に乗って歌われる。恋に悩む二人を客観的に評した感じ。感情が乗っていないので普通な感じなのか、この曲集にあっては普通な感じ。

06. Melancholie
★★★★★★★☆☆☆
「メランコリー」
女性が歌う非常に感情豊かな哀愁漂うメロディが印象的なオペラのアリアのような曲。

07. Geständnis
★★★★★★★☆☆☆
「告白」
今度は男性が歌う優しい雰囲気の曲。途中短調になり悲しみが顔を出す。熱烈なラブソング。最後は感情の昂ぶりを見せて終わる。

08. Botschaft
★★★★★★★☆☆☆
「便り」
女性二人によって歌われる。独特の「タッタタッタ」というリズムの上を愛らしく楽しげなメロディが歌われる。これも熱烈な恋の歌。

09. Ich bin geliebt
★★★★★★☆☆☆☆
「私は愛されている」
男女4人による四重唱。恋の喜びを爆発させたかのような曲。悪くはないがこの曲集の中では普通な感じ。

10. Der Contrabandiste
★★★★★★★☆☆☆
「密輸業者」
劇の最後に、突然舞台上に登場して笑わせて幕を閉じる、ピエロ的な感じの役回りなのか?物語の筋からは明らかに外れた曲。しかしメロディは異国情緒漂う格好良いもので、ピアノ伴奏も劇的。せっかくなら最後もっと盛り上げれば良いのに、と思うほどあっさり終わる。

美メロに満ちた、エキゾチックな物語性に富んだ名曲集。

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ロマンスとバラード 第四集 op.64 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



01. Die Soldatenbraut
★★★★★★☆☆☆☆
「兵士の花嫁」
楽しげな行進曲風な感じで始まる。若干悲しみが顔を見せった後、美しい伸びやかなメロディが流れ、最後ははじめの行進曲風な雰囲気に戻り終わる。

02. Das verlassene Mägdlein
★★★★★★☆☆☆☆
「捨てられた娘」
とても悲しげなメロディがしっとりと歌われる曲。途中若干感情の盛り上がりを見せるが、基本ひとりでウジウジと悩んでいる感じの曲。

03a. Tragödie
★★★★★★☆☆☆☆
「悲劇」
「タタータ」という独特のリズムに乗って、力強く物語が語られ始める。娘に駆け落ちを持ちかける歌?最後のピアノの後奏が劇的で格好良い。

03b. Tragödie
★★★★★☆☆☆☆☆
駆け落ちした二人が色々さまよい歩き最後は死んでしまったことを語る歌。暗い。若干こういう曲は苦手だ。

03c. Tragödie
★★★★★★☆☆☆☆
最後は男性と女性のデュエット。とても優しい、亡くなった二人を静かに敬虔に天国へと送り出すかのような曲。

詩を読みながらじっくり聴くと楽しめそうな曲集。
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ベルシャザル op.57 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



評価
★★★★★★★☆☆☆
ハイネの詩で、旧約聖書「ダニエル書」第5章にある、バビロニア王ベルシャザルのことを題材に書いたものらしい。物語の始まりを告げる若干不気味なピアノ伴奏、語るような歌で始まる。段々盛り上がりを見せ、ピアノも激しく演奏する。最後は淡々としたピアノの和音の上を、語るように静かに物語が歌われしっとりと終わる。

ひたすら歌詞に沿ってメロディが流れていくので、音楽として構造をつかみながら楽しむといった類の曲ではないが、劇的で面白くはある曲。
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ロマンスとバラード 第三集 op.53 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



01. Blondels Lied
★★★★★★★☆☆☆
「ブロンデルの歌」
荘厳な感動的なピアノ伴奏で始まり、悲しみを湛えた、地味ながらも美しいメロディで物語は語られる。牢に閉じ込められた王を、金で救い出す物語らしい。

02. Loreley
★★★★★★☆☆☆☆
「ローレライ」
悲しみがありながらも、どこか優しさを持った美しい曲。ピアノのアルペジオがとても綺麗。

03a. Der arme Peter
★★★★★★★☆☆☆
「哀れなピーター」
ハンスとグレーテの結婚式を悲しみながら眺めるピーターの歌らしい。高音のピアノの伴奏が非常に印象的な美しいメロディの曲。後奏も綺麗。

03b. Der arme Peter
★★★★★☆☆☆☆☆
嘆き悲しむ、心揺れ動くピーターの気持ちをよく表している曲。

03c. Der arme Peter
★★★★★★☆☆☆☆
すべてを諦め去っていくピーターを語っている。悲しみに満ちた暗い曲だが、どこか暖かい雰囲気が漂っている。

ピアノ伴奏が結構印象的な悲しみの中に温かさのある曲が多い。結構良い曲集だと想う。
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歌曲と歌 第二集 op.51 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



01. Sehnsucht
★★★★★☆☆☆☆☆
「あこがれ」
激しいピアノの伴奏で始まる。力強いメロディで曲は進むが、全体像が見えづらく単調。

02. Volksliedchen
★★★★★☆☆☆☆☆
「小唄」
跳ねた感じの優しい愛らしいメロディの曲。

03. Ich wand're nicht
★★★★★☆☆☆☆☆
「わたしは、旅立ったりしない」
前向きさの中にどこか悲しげな不安げな雰囲気のある曲。それなりに綺麗なメロディではある。

04. Auf dem Rhein
★★★★★☆☆☆☆☆
「ラインの水底に」
暗い感じではあるがどこか温かみのあるメロディの曲。ニーベルング伝説を歌った曲。

05. Liebeslied
★★★★★★★☆☆☆
「愛の歌」
流れるような美しいピアノのアルペジオに乗って、これまた非常に美しい伸びやかな旋律で熱烈な愛が歌われる曲。

全体的に温かみのある穏やかな曲集。目立たないが悪くはない。
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ロマンスとバラード第二集 op.49 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD




01. Nach Frankreich zogen zwei Grenadier
★★★★★★★★★☆
「二人の擲弾兵」
シューベルトの「魔王」に匹敵する、バラード歌曲の大傑作。力強い語りで始まり、最後は「ラ・マルセイエーズ」も登場しドラマティックに終わる。

02. Die feindlichen Brüder
★★★★★★★☆☆☆
「敵どうしとなった兄弟」
こちらも力強い曲。メロディも綺麗で聴きやすい。兄弟と一人の女性の三角関係を歌った曲らしい。

03. Die Nonne
★★★★★★☆☆☆☆
「修道女」
この三曲の中では静かな穏やかな曲。途中少し劇的になる。結婚する女性と尼にならざるを得ない女性を対比的に描いているらしい。
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詩人の恋 op.48 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



01. Im wunderschönen Monat Mai
★★★★★★★★☆☆
「美しい5月」
ピアノの美しいアルペジオに乗って、優しく美しいメロディが歌われる。穏やかで最高に綺麗な曲。
彼女に告白した春を思い出して歌った曲。

02. Aus meinen Tränen sprießen
★★★★★★★☆☆☆
「私の涙から」
恋人に優しく語りかける曲。優しく愛情深い曲。

03. Die Rose,die Lilje,die Taube,die Sonne
★★★★★☆☆☆☆☆
「ばらに、ゆりに、はとに」
自然界のどんな美しいものより、あなたが美しいと歌った曲。ちょっと明るく跳ねた感じ。

04. Wenn ich in deine Augen seh'
★★★★★★☆☆☆☆
「君の瞳を見つめるとき」
こちらも熱烈な愛の歌。歌とピアノがそっと寄り添ってお互いのメロディを繰り返す綺麗な曲。

05. Ich will meine Seele tauchen
★★★★★★★☆☆☆
「私の魂をひたそう」
緊張感のあるスピード感のあるピアノのアルペジオの上を、緊迫感のあるメロディが歌われる。

06. Im Rhein,im heiligen Strome
★★★★★☆☆☆☆☆
「神聖なラインの流れに」
少し暗い感じのアンニュイな雰囲気の曲。少しバッハを思わせる。

07. Ich grolle nicht
★★★★★★☆☆☆☆
「私は嘆くまい」
恋人に裏切られたことを歌った曲。悲しさの中に決然とした感じがあり、恋人の裏切りで悲しいけれども頑張って前向いて生きていこうという感じがよく出ている。最後は非常にドラマティック。

08. Und wüßten's die Blumen,die kleinen
★★★★★★☆☆☆☆
「花が知ったなら」
ピアノのキラキラした速い音とは対比的に、悲しげなゆったりとした旋律が歌われる。自分の苦しい心を自然のものが知ったならどうなるだろうという曲。前曲同様、最後は非常にドラマティック。

09. Das ist ein Flöten und Geigen
★★★★★★☆☆☆☆
「鳴るのはフルートとヴァイオリン」
荒れ狂い動き回るピアノの上を。怒りを何とか抑えた客観的な感じの語り的な旋律が歌われる。恋人の結婚式が描かれているのであろう。

10. Hör' ich das Liedchen klingen
★★★★★★★☆☆☆
「恋人の歌を聞くとき」
恋人との過去を思いだし嘆いている曲。とても美しく悲しい旋律が心をうつ。ピアノが非常に雄弁。

11. Ein Jüngling liebt ein Mädchen
★★★★★☆☆☆☆☆
「若者は乙女を愛し」
非常に明るく楽しげな曲。だがほのかに悲しみも感じられる。恋人に裏切られた自分を自虐的に歌った歌。

12. Am leuchtenden Sommermorgen
★★★★★★★☆☆☆
「明るい夏の朝に」
綺麗なアルペジオの息の長い旋律を持った美しい曲。何とか落ち着いて心穏やかに散歩をしている様子を描いている。

13. Ich hab' im Traum geweinet
★★★★★★☆☆☆☆
「夢の中で私は泣いた」
アカペラで悲しげな旋律が歌われて入る。あいだに入るピアノがそんな悲しんでいる主人公を客観視している感じの乾いた感じ。結構面白い曲。最後は歌とピアノが一緒に嘆き悲しむ。

14. Allnächtlich im Traume seh' ich dich
★★★★★★☆☆☆☆
「夜ごとの夢に」
恋人を想って嘆き悲しむ歌。何故か優しく穏やかな曲。

15. Aus alten Märchen winkt es
★★★★★☆☆☆☆☆
「昔話のなかから」
明るく跳ねた感じの前向きな曲。現実逃避してメルヘンの世界へ逃げようとしている曲?最後は現実に戻ったのか少し悲しげに静かに終わる。

16. Die alten,bösen Lieder
★★★★★★☆☆☆☆
「いまわしい思い出の歌」
何とか前向きに生きていこうとする力強さを感じる曲。最後は長大な今までの物語を語るかのような静かな穏やかなピアノ・ソロで終わる。

ピアノも歌も雄弁な素晴らしい歌曲集。
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ロマンスとバラード第一集 op.45 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD




01. Der Schatzgräber
★★★★★☆☆☆☆☆
「宝を掘る男」
まさにバラード(物語を音楽化したもの)といった感じの語り的な歌。激しく暗い感じで始まる。天使が出る場面は綺麗なメロディになる。

02. Frühlingsfahrt
★★★★★☆☆☆☆☆
「春の旅」
これから旅に出ていこうという感じの前向きの行進曲風の感じの始まり。途中ゆったりとした雰囲気を挟むが、基本は楽しげで力強い曲。

03. Abends am Strand
★★★★★☆☆☆☆☆
「浜辺の夕暮れ」
この三曲の中では一番穏やかで綺麗なメロディで始まる。途中激しくなる部分が多少あるが基本穏やかで流れるような感じ。

やはりこういう歌曲は、個人的にはあまり好きではない。
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3つの二重唱 op.43 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD




01. Wenn ich ein Vöglein wär
★★★★★★☆☆☆☆
「もし私が小鳥だったら」
スメタナの「モルダウ」のような哀愁漂う美しいメロディの綺麗なハモリを持った曲。

02. Herbstlied
★★★★★★☆☆☆☆
「秋の歌」
この曲も哀愁漂う、秋の匂いが確かに感じられる美しいメロディの曲。おいかっけこのような二人のやり取りも楽しめる曲。後半明るくなり流れるような雰囲気になる部分も綺麗。

03. Schön Blümelein
★★★★★★☆☆☆☆
「きれいな花」
コロコロとしたピアノの上を飛ぶ蝶々のように、二人の歌手が軽く楽しげに愛らしいメロディを歌う。

何となく良い意味で軽く楽しめる曲集。二重唱というのも珍しい。
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女の愛と生涯 op.42 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD




01. Seit ich ihn gesehen
★★★★★★☆☆☆☆
「あの方にはじめてお会いして以来」
あの人に出会ってから、彼一色になってしまった、と歌う曲。しっとりとした柔らかいメロディの曲。

02. Er,der Herrlichste von allen
★★★★★★☆☆☆☆
「どんなひとよりもすばらしいお方!」
彼は誰よりも素晴らしくて手が出せないわ、と歌う曲。感情の高まりが美しいメロディと、少しスタッカート気味のピアノ伴奏で表されている。

03. Ich kann's nicht fassen,nicht glauben
★★★★★☆☆☆☆☆
「なにがどうなっているのかさっぱりわからない」
彼が自分の方を向いてくれたことに喜ぶとともに戸惑っている曲。不安げだけれども喜びが曲から溢れ出ている。

04. Du Ring an meinem Finger
★★★★★★★★☆☆
「私の指にはまっている指輪よ」
婚約指輪をもらい幸せいっぱいの女性の歌。とても穏やかで優しいメロディの曲。彼のもとに嫁げる、と感情を高まる場面がスピードが上がってアクセントになっている。名曲だと思う。

05. Helft mir,ihr Schwestern
★★★★★★★☆☆☆
「手伝ってちょうだい、妹たち」
結婚式の準備でバタバタしている様子を描いた曲。幸福感に満ちた美しい始まり。中間部でスピードがあがり、少し緊張感の漂う場面も良い。

06. Süßer Freund,du blickest
★★★★★★☆☆☆☆
「親しい友、あなたは」
夫を愛しすぎて一緒にいられる幸せに涙する妻の歌。しっとりとした美しい旋律の曲。最後は少しスピードを上げ感情が高まっていく様子を表している。最後は静かに終わる。

07. An meinem Herzen,an meiner Brust
★★★★★★★☆☆☆
「わたしの心に、わたしの胸に」
子どもが生まれた喜びに溢れた曲。愛らしい旋律と、高音のピアノ伴奏もとても綺麗。

08. Nun hast du mir den ersten Schmerz getan
★★★★★☆☆☆☆☆
「あなたはわたしにはじめて苦しみをお与えになりました」
最後に来て、悲劇的な暗い雰囲気になる。悲しみに打ちひしがれた女性の様子が非常によく表れている。最後は懐古的に様々なメロディをピアノ伴奏が奏で、余韻を残して静かに終わる。

幸福感に満ちた美しいメロディに彩られた傑作歌曲集。
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5つの歌曲 op.40 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



アンデルセンの原詩をドイツ語に訳したものを中心に作られた曲らしい。

01. Märzveilchen
★★★★★★☆☆☆☆
「三月スミレ」
春の到来を喜ぶ歌。明るく優しい旋律が付けられている。

02. Muttertraum
★★★★★★☆☆☆☆
「母親の夢」
ピアノの単音による伴奏がひたすら動き回る曲。それに寄り添うかのように優しく若干暗い旋律が歌われる。幼い子に母親が語りかけている歌らしいが、最後は、カラスが食ってやると脅す歌らしい。

03. Der Soldat
★★★★★☆☆☆☆☆
「兵士」
劇的な、軍隊の行進のような、ピアノ伴奏の上を、これまた劇的な悲しげな旋律が歌われる。親友が銃殺されるところを描いた作品らしい。とにかく悲劇的な雰囲気に支配されている。メロディはそれなりに美しい。

04. Der Spielmann
★★★★★☆☆☆☆☆
「ヴァイオリン弾き」
こちらも悲劇的な雰囲気で始まる。途中若干明るい雰囲気になるか?と思わせる部分が多々あるが、基本は短調。恋する人がほかの男と結婚してしまうことを嘆いた曲らしい。

05. Verratene Liebe
★★★★★☆☆☆☆☆
「ばれてしまった恋」
この曲だけはアンデルセンの詩ではなく、ギリシアのお話らしい。可愛らしいはねた感じの曲。


物語性があり、リーダークライスよりはるかに楽しい曲集だと想う。
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リーダークライス op.39 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD




01. In der Fremde
★★★★★★★☆☆☆
「異郷にて」
哀愁漂う悲しげなピアノのアルペジオに乗せて、美しく悲しげなメロディが歌われる。もう誰も知り合いのいなくなってしまった遠くのふるさとを想う歌。

02. Intermezzo
★★★★★☆☆☆☆☆
「間奏曲」
恋人を熱烈に想う歌。綺麗な雰囲気ではあるが何となく捉えどころのない曲。

03. Waldesgesprach
★★★★★☆☆☆☆☆
「森の対話」
牧歌的な鳥の声が聞こえてきそうなゆったりとした曲。途中から若者と魔女の対話になる。はじめ穏やかな雰囲気だったのだが、魔女が本性を表したのか少し怖い感じになる瞬間がある。最後は綺麗なメロディになって終わる。

04. Die Stille
★★★★★☆☆☆☆☆
「静けさ」
女の子が自由を夢見る歌?楽しげな雰囲気で、跳ねるような部分もある。

05. Mondnacht
★★★★★☆☆☆☆☆
「月の夜」
まさに月の夜を表しているかのようなピアノの神秘的な前奏で始まる。そのあと息の長い美しい旋律が歌われる。静かに奏される淡々とした和音の連続が神秘的な雰囲気を醸し出している。

06. Schöne Fremde
★★★★★★☆☆☆☆
「美しき異郷」
第一曲に似た少し劇的な、速いアルペジオのピアノ伴奏が印象的な曲。緊迫感のある美しいメロディの曲。

07. Auf einer Burg
★★★★★☆☆☆☆☆
「城の上にて」
童話のような物語を語る歌。ピアノも間を意識した単音による静かな伴奏になっている。静かに子どもたちに昔話を語っているような趣の歌。

08. In der Fremde
★★★★★☆☆☆☆☆
「異郷にて」
第一曲と同様の題名。こちらのエキゾチックで舞踏的な雰囲気。

09. Wehmut
★★★★★★☆☆☆☆
「悲しみ」
ゆったりとした温かみのある感じで、あまり悲しみは感じない。美しい曲。

10. Zwielicht
★★★★☆☆☆☆☆☆
「たそがれ」
ピアノの単音による、憂鬱げな前奏で始まる。歌が始まるとさらに暗さが増す。終始陰鬱な感じが支配している。最後はあっさり終わる。

11. Im Walde
★★★★★☆☆☆☆☆
「森の中で」
歌は緊迫感があるのだが、ピアノは楽しげな狩りのような雰囲気のリズム。何となくちぐはぐ感のある曲。

12. Frühlingsnacht
★★★★★★☆☆☆☆
「春の夜」
緊迫感のある感じで、ピアノ迫ってくるようなドラマティックな伴奏も良い。歌のメロディも劇的で少しオペラのアリア的な雰囲気がある。

有名な曲集らしいが、あまりメロディが美しい曲はなく、この前のop35~37の方がよっぽど名曲が揃っていると思うのだが・・・







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愛の春 op.37 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

Complete Songs

  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



リュッケルトの詩によるクララとの共同歌曲集

01. Der Himmel hat eine Träne geweint
★★★★★★★☆☆☆
ロベルト:「天は一粒の涙を流した」
天の涙が真珠に変わることを歌った歌。とても綺麗なメロディの美しい歌。

02. Er ist gekommen in Sturm und Regen
★★★★★★★☆☆☆
クララ:「あの人はやってきます 嵐と雨の中を」
激しい嵐と雨を描いたような部分と、愛する人を想う美しいメロディを、行き来するドラマティックで美しい曲。かなり良い曲だと想う。

03. O ihr Herren
★★★★★★★☆☆☆
ロベルト:「おお、紳士の皆様」
優美で優雅な美しいメロディを持った曲。優しい雰囲気の佳曲。

04. Liebst du um Schönheit
★★★★★★★☆☆☆
クララ:「美しさゆえに愛すなら」
外面ではなく内面を見て愛してくれ、という歌。こちらもとても綺麗な流れるようなメロディ。

05. Ich hab' in mich gesogen
★★★★★★☆☆☆☆
ロベルト:「私は自分の中に吸い込んだのだ」
少し暗い雰囲気のピアノの前奏で始まる。明るさと暗さが入り混じったような不思議なメロディ。何にしろ優しい雰囲気の静かな曲。

06. Liebste,was kann denn uns scheiden?
★★★★★★☆☆☆☆
ロベルト:「恋人よ、何がぼくたちを引き離せるというんだ」
熱烈な愛の歌。デュエットの曲。休符の多い、途切れ途切れのメロディが印象的。

07. Schön ist das Fest des Lenzes
★★★★★★☆☆☆☆
ロベルト「美しいのは春の祭」
こちらもデュエットの曲。対位法的な追いかけっこのような曲。対位法的だからそう聞こえるのだろうが、バロック的な響きの曲。珍しい種類の曲。

08. Flügel! Flügel! um zu fliegen
★★★★★☆☆☆☆☆
ロベルト「翼よ、翼よ、飛びゆく」
結構力強い勇ましい曲。途中暗くゆったりとした部分を挟み、最後は力強く終わる。

09. Rose,Meer und Sonne
★★★★★☆☆☆☆☆
ロベルト:「バラ、海 そして太陽 」
大自然を恋人に例えた曲。綺麗なアルペジオで始まり美しいメロディが淡々と歌われる。少し長く、同じような感じで静かに続くのが若干飽きる。

10. O Sonn',o Meer,o Rose!
★★★★★★★☆☆☆
ロベルト:「おお太陽よ おお海よ おおバラよ!」
「O、おお」という言葉が入っているだけあり、前曲よりは勇壮で力強くドラマティックな感じ。前曲よりは美しい印象的なメロディが入っており、起伏にも飛んでいるので聴きやすい。後奏も結構長い。

11. Warum willst du and’re fragen
★★★★★★★★☆☆
クララ:「どうして他の人たちに尋ねようとするの」
周りの変な噂を信じないで、自分の愛だけを信じて欲しいと熱烈に訴える詩。女性らしい優しく愛らしい前奏で始まり、息の長い信じられない程美しいメロディが歌われる。この曲はリストもピアノに編曲している。それくらい心惹かれるメロディだったのだろう。

12. So wahr die Sonne scheinet
★★★★★★★☆☆☆
ロベルト:「確かに太陽は輝く」
最後は優しい雰囲気のデュエット曲。家庭内コンサートで二人で優しく歌う様子が目に浮かぶような愛らしい作品。

多くの作曲家を刺激するリュッケルトの詩に付けられた美しい歌曲集。
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ある画家の歌の本よりの6つの詩 op.36 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



01. Sonntags am Rhein
★★★★★★☆☆☆☆
「ラインのほとりの日曜日」
バラードのような物語を語っているかのような曲だが、優しいメロディに溢れている。ひたすら和音を連打している伴奏だが全くうるささを感じさせない。最後は讃美歌的な敬虔な雰囲気のピアノソロで終わる。

02. Ständchen
★★★★★★☆☆☆☆
「セレナーデ」
舟歌のような独特のリズムで始まる。面白い音色のどこか心弾む歌。フランスのシャンソンをイメージさせるようなおしゃれな雰囲気の曲。

03. Nichts Schöneres
★★★★★★☆☆☆☆
「この上なく素晴らしいこと」
こちらもウキウキするような楽しげなはねた感じのピアノ伴奏で始まり、心の高まりを抑えきれない感じのメロディが歌われる。クララを想って付けたかのような妻を賛美する曲。

04. An den Sonnenschein
★★★★★☆☆☆☆☆
「太陽の光に寄せて」
こちらも幸福感に溢れた楽しげなメロディ。

05. Dichters Genesung
★★★★★☆☆☆☆☆
「詩人の快癒」
ひとりで夢想して楽しんでいる男の一人語りのような曲。途中妖精が現れる部分も夢想するのだが、その部分がスピードがあがり盛り上がるのだが、その部分は面白い。

06. Liebesbotschaft
★★★★★★☆☆☆☆
「愛の使い」
しっとりとした優しい雰囲気の曲。メロディも伸びやかで悪くない。

結構楽しげなメロディに溢れた幸福感に満ちた曲集。悪くはないが、やはり私は少し陰のある感じの曲の方が好きだ。
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ケルナーの詩による12の歌曲 op.35 [シューマン 歌曲]


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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



01. Lust der Sturmnacht
★★★★★★★☆☆☆
「嵐の夜の喜び」
まさに嵐の夜を表したかのような、とても劇的な始まり。物語を語るような感じなのだが綺麗なメロディで引き込まれる。中間部の喜びを表しているであろう部分も美しい。

02. Stirb’,Lieb’ und Licht
★★★★★★★☆☆☆
「滅び去ってしまえ、愛も光も」
「タラララララララ」という同じリズムに乗せて、叙情性豊かな美しいメロディが歌われる。神に仕えようとする女性を描いた綺麗な作品。

03. Wanderlied
★★★★★★★☆☆☆
「さすらいの歌」
とても華やかな始まり。「乾杯」をしたあとに歌いだしているような陽気で楽しげな曲。中間部の少し引いた感じの美しいメロディも良い。

04. Erstes Grün
★★★★★★★☆☆☆
「はじめての緑」
傷ついた心を、春の美しい自然に癒してもらおうとしている男の歌。哀愁漂うメロディが非常に印象的な曲。ピアノによって、何度か春の明るい雰囲気が顔を出すのもチャーミングな感じ。

05. Sehnsucht nach der Waldgegend
★★★★★★★☆☆☆
「森への憧れ」
ゆったりとしたピアノの伴奏に乗って、美しい息の長いメロディが歌われる。どこまでも広がる草原を描いたような壮大な中間部も美しいし、その後に出てくる少し悲しげなメロディも綺麗。

06. Auf das Trinkglas eines verstorbenen Freundes
★★★★★☆☆☆☆☆
「亡き友のグラスに寄せて」
重々しい雰囲気で始まる。とにかく低音が印象的で暗い感じがずっと続く。

07. Wanderung
★★★★★★☆☆☆☆
「さすらい」
狩のはじめのファンファーレのような感じで始まる。はねた感じのリズムで楽しさが伝わってくる。美しいメロディ満載のこの曲集にあっては普通の感じの曲。

08. Stille Liebe
★★★★★★☆☆☆☆
「静かな愛」
クララを想ってロベルトが歌詞をつけて弾き語っているかのような愛に溢れた歌詞と曲調。本当に「静かな」感じで愛を歌った曲。次々と移り変わっていくメロディが印象的な曲。

09. Frage
★★★★★★★☆☆☆
「問いかけ」
大自然の貴重さを語りかける形で歌った曲。短い曲だが優しさに満ちた佳曲。

10. Stille Tränen
★★★★★★★☆☆☆
「静かな涙」
遠くの方から何かがやってくるかのような、静かにしかしどこかドラマティックな感じで始まる。囁きかけるような歌い出しから、段々と盛り上がってくる。終始和音で奏されるピアノ伴奏がドラマティックさを演出している。なんてことはないメロディなのだが何故か心惹かれる。最終節前と後奏のピアノソロもドラマティック。

11. Wer machte dich so krank?
★★★★★★★☆☆☆
「誰が君をそんなに病ませたのだ」
静かな子守歌のような優しい曲。こちらも大自然に語りかける曲。

12. Alte Laute
★★★★★★★☆☆☆
「昔の響き」
ピアノの単音で始まる。前曲に引き続き静かな穏やかな曲。こちらも子守歌のような雰囲気。高まった感情を「静かに静かに」と鎮めようとしているかのような優しさに溢れた曲。

とにかく美メロ満載の素晴らしい歌曲集。中間若干中だるみがあるものの、ほぼ全てがレベルの高い曲集。

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4つの二重唱 op.34 [シューマン 歌曲]


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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD




1. Liebesgarten
★★★★★★☆☆☆☆
「愛の庭」
流れるように美しいメロディを初めからハモりながら歌われる。とても愛に満ちた優しい曲。

2. Liebhabers Ständchen
★★★★★☆☆☆☆☆
「恋するもののセレナーデ」
緊迫感のあるピアノ伴奏と男性の歌で始まる。嵐の中を恋人のもとにやってきた男性と、その彼を家の中に入れまいとする女性を歌ったものらしい。オペラの一場面のような感じの曲。

3. Unterm Fenster
★★★★★☆☆☆☆☆
「窓の下で」
こちらも緊迫感のある曲。前曲よりは少し温かみのある感じではある。

4. Familiengemälde
★★★★★★☆☆☆☆
「家族の肖像」
老人たちの愛を歌った、ゆったりとした美しい曲。途中の哀愁ある綺麗なメロディも印象的。中盤の少し意表をつく展開もアクセントになっている。後奏のピアノ・ソロもしみじみとした味わいがある。子の曲集の最後にふさわしく余韻を残す感じのエンディングとなっている。

メロディがすごく良いという感じではないが、質の違う二つの声とピアノがあるので、それなりに聴きやすい。
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3つの歌 op.31 [シューマン 歌曲]


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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD




1. Die Löwenbraut
★★★★★☆☆☆☆☆
「ライオンの花嫁」
7分を超える長大な曲。暗い陰鬱な雰囲気で物語は幕を開ける。ピアノの伴奏も低音を用いており、ゆっくりゆっくり進む感じ。
物語はよくわからないのだが、ライオンを飼育している(?)女の子が、ライオンの檻に入っていき長いこと一緒に生きてきたねと語りかける場面で始まる。女のコがライオンに語りかける部分は静かに穏やかな曲調となる。そして段々と、彼女がある男性の花嫁になることがわかるが、その女の子はこの結婚を望んでいない。優しさの中に何となく哀しげな雰囲気があるのはそのせいであろう。そして悲劇的な低音を用いた雰囲気に戻る。ここで結婚相手が登場しライオンと女の子を引き離そうとする。ライオンは男を食い殺し、ライオンもほかの人に銃殺される。悲劇的な結末。最後は静かに暗く終わる。
まさに長大な物語を描いた歌曲。

2. Die Kartenlegerin
★★★★★☆☆☆☆☆
「カード占いする娘」
可愛らしいコロコロ転がる感じの前奏で始まり、愛らしい女のコがカード占いを楽しんでいるような雰囲気になる。途中流れるような美しい雰囲気になる。これも物語的で楽しい曲ではある。

3. Die rote Hanne
★★★★★★★☆☆☆
「赤毛のハンナ」
物語の始まりを告げるような素朴な前奏で始まる。そして物語を語るかのような、伸びやかな美しいメロディがハンナのことを語る。「神様、赤毛のハンナを救い給え」という歌詞の部分が合唱になっており、ここがサビのような感じで何度も歌われるのだが何度聞いても感動的。4番でハンナの人生が変わってしまう場面が歌われるのだがここが少し悲劇的でドラマティックになるのもアクセントになっており良い。。基本同じメロディの繰り返しなのだが何故だか飽きずに聴き通せる。
田舎のそれなりの教養ある純粋な女の子がある男に言い寄られ結婚し、貧しくなる様子を語った曲。

全体的に長い曲が多いが、物語が目に浮かぶ感じで結構楽しい曲集。
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ガイベルによる3つの詩 op.30 [シューマン 歌曲]


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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD




1. Der Knabe mit dem Wunderhorn
★★★★☆☆☆☆☆☆
「不思議な角笛を持つ少年」
木こりの歌のような、語り口調の元気な歌。個人的には非常に苦手な感じの曲。

2. Der Page
★★★★☆☆☆☆☆☆
「お小姓」
前曲よりは上品な感じだが、基本語り口調の感じ。恋の駆け引きを楽しむ歌なのでそれなりには綺麗な感じではあるが、もう一歩。

3. Der Hidalgo
★★★★☆☆☆☆☆☆
「スペインの伊達男」
華やかな雰囲気で始まる。プレイボーイっぽい鼻につく感じがよくメロディに現れている。やはり苦手。

楽しい曲集ではあるのだろうが個人的には今一歩。
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ガイベルによる3つの詩 重唱曲集 op.29 [シューマン 歌曲]


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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
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1. Ländliches Lied
★★★★★★☆☆☆☆
「田舎の歌」
ソプラノ二人による楽しげな田園風景を歌った歌。対位法的な掛け合いが楽しめる。

2. Lied
★★★★★★☆☆☆☆
「リート」
ソプラノ三人よる悲しげな曲。恋人が近くにいないことを嘆く歌らしい。Jane Austenに登場する三姉妹が暖炉の前で静かに嘆いているかのような暖かくも悲しい曲。

3. Zigeunerleben
★★★★★★☆☆☆☆
「流浪の民」
シェイクスピア『マクベス』の三人の魔女が登場する初めの部分を彷彿とさせる、怪しげな始まり。中間部で敬虔な雰囲気の合唱になるところも綺麗。さいごの楽しげな雰囲気も良い。

3曲それぞれが違った雰囲気を持っており、メロディも立っているので結構聴きやすい曲集。
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歌曲と歌 op.27 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD




1. Sag an,o lieber Vogel mein
★★★★★★★☆☆☆
「教えてくれよ おおかわいい私の鳥よ」
とても優しい、本当に鳥に語りかけているような曲調。同じメロディを三回続けたあと、思いがけないドラマティックな展開になるところも素敵。

2. Dem roten Röslein gleicht mein Lieb
★★★★★★☆☆☆☆
「赤い小さなバラに ぼくの恋人はそっくりだ」
素朴な、こちらも語りかけるようなポツポツとした始まり。途中から少し息の長い旋律になっていく。恋人を情熱的に賛美する曲。

3. Was soll ich sagen?
★★★★☆☆☆☆☆☆
「私に何が言えようか」
結構暗い雰囲気で始まる。年老いた自分が、若い恋人のことを考えて悩む歌。救いがない感じで静かに終わる。

4. Jasminenstrauch
★★★★☆☆☆☆☆☆
「ジャスミンの茂み」
半音階を活かした不安な感じの曲。有名な曲らしいがもう一歩。

5. Nur ein lächelnder Blick
★★★★☆☆☆☆☆☆
「ただ一度の微笑む眼差しが」
恋人の行う行動一つ一つだけで生きていけるという歌。こちらももう一歩。

前半は悪くないが後半はもう一歩。
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ミルテの花 op.25 14~26 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



結婚式前夜、妻となるクララに贈った曲集。

14. Hochländisches Wiegenlied
★★★★★★★☆☆☆
「ハイランドの子守歌」
囁くようなゆったりとした美しい子守歌。途中若干悲しみを帯びた旋律も綺麗。

15. Mein Herz ist schwer
★★★★★★☆☆☆☆
「わが心は重い」
こちらもゆったりとした息の長い美しい旋律が印象的な曲。途中の間奏部分のピアノも美しい。

16. Rätsel
★★★★★☆☆☆☆☆
「なぞなぞ」
元気なたのしげなうた。これからなぞなぞを出すよ~という感じがよく出ている。

17. Venetianische Lied I
★★★★★★☆☆☆☆
「ヴェネツィアの歌1」
郷愁を誘う、伸びやかなメロディで始まる。ゆったりとたゆたゆようなはじめの部分、波が突然きたかのようなはねた部分、再びたゆたゆような部分とリズムの変化も楽しめる曲。

18. Venetianische Lied II
★★★★★☆☆☆☆☆
「ヴェネツィアの歌2」
前曲とは一転、非常に元気な曲。哀愁漂う部分を挟みながらも基本、スピード感を持って元気に進む。

19. Hauptmanns Weib
★★★★☆☆☆☆☆☆
「大尉の妻」
悲劇的な始まり。捉えどころのない感じでもう一歩。

20. Weit,weit
★★★★★★☆☆☆☆
「遠く、遠く」
優しく穏やかな前奏で始まる。少し悲しげな何かを希求する雰囲気のメロディが歌われる。最後はポツポツした感じで終わる。

21. Was will die einsame Träne
★★★★★★★☆☆☆
「孤独な涙は」
悲しみの中に暖かさの感じられる、冬の暖炉の前で暖まり暖かい紅茶を飲んでいる雰囲気が感じられる。ゆったりとした曲。

22. Niemand
★★★★★☆☆☆☆☆
「誰にも」
元気で楽しげな雰囲気。普通。

23. Im Westen
★★★★★☆☆☆☆☆
「西方にて」
ドラマティックで美しい曲。後半、軽やかになる部分も綺麗。最後はしっとり終わる。

24. Du bist wie eine Blume
★★★★★★☆☆☆☆
「君は花のように」
献呈されたクララもお気に入りだった曲らしい。静かな和音による伴奏の上を、息の長い美しい静かな子守歌のような旋律が歌われる。

25. Aus den östlichen Rosen
★★★★★★★☆☆☆
「東方のバラより」
アルペジオのピアノ伴奏の上を、少し悲しみを帯びた美しい旋律が歌われる。メンデルスゾーンの無言歌集に歌詞を載せたような伸びやかな作品。

26. Zum Schluß
★★★★★★☆☆☆☆
「終わりに」
曲集の最後にふさわしい、荘厳で静かな美しい曲。ピアノ伴奏も和音を中心に空間・間を意識したものになっており素晴らしい。

穏やかで愛情に満ちた作品が多い。何故全曲通した録音が少ないのか不思議なほど良い曲が多い曲集。
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ミルテの花 op.25 01~13 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



結婚式前夜、妻となるクララに贈った曲集。

01. Widmung
★★★★★★★★★☆
「献呈」
クラシック史上最高の歌曲の名曲なのではないだろうか。出だしの優しくも気高い美しいメロディ。中間部のゆったりとした美しいメロディ、初めに戻って静かに終わる最後の部分。全てが最高の一曲。

02. Freisinn
★★★★★☆☆☆☆☆
「きままな思い」
少し行進曲風の元気な雰囲気で始まる。中間部の哀愁漂う美しいメロディが綺麗。最後は初めのテーマに戻り勇ましく終わる。

03. Der Nusbaum
★★★★★★★☆☆☆
「くるみの木」
繊細なピアノ伴奏で始まり、繊細なメロディが続けて歌われる。ガラス細工を思わせる美しいアルペジオの伴奏が非常に印象的。クララを表しているかのような優しい歌詞に付けられた優しく高貴なメロディ。素晴らしく美しい曲。

04. Jemand
★★★★★☆☆☆☆☆
「誰かさんに」
まだ見ぬ未来の恋人を想って歌われる曲。すこし悲しげな感じの綺麗なメロディで始まる。すこし恋に恋する自分に戸惑うかのような乱れた心を現す休符の多い部分や、感情が突然高まる最後の部分も面白い。

05. Lieder I
★★★★☆☆☆☆☆☆
「歌曲1」
酒飲みの自分を歌った歌。短いなんてことない曲。

06. Lieder II
★★★★☆☆☆☆☆☆
「歌曲2」
前曲同様短い曲。全曲よりメロディは若干綺麗か。

07. Die Lotusblume
★★★★★★☆☆☆☆
「睡蓮の花」
ゆったりとした息の長い美しい旋律の歌。後半若干感情のたかまりを見せるが基本的に静かな流れていく曲。

08. Talismane
★★★★★☆☆☆☆☆
「お守り」
ゲーテの神を讃える詩に付けた曲らしい。結構堂々とした力強い曲。中間部の少し引いたゆったりとした部分は綺麗。

09. Lied der Suleika
★★★★★★☆☆☆☆
「ズライカの歌」
恋人に対する愛を歌い上げた曲。美しいメロディを持った綺麗な曲。

10. Die Hochländer-Witwe
★★★★★☆☆☆☆☆
「ハイランドの未亡人」
ドラマティックで緊迫感のある曲。戦争で夫を失った妻の歌だけに悲劇性がある。

11. Lied der Braut I
★★★★★★★☆☆☆
「花嫁の歌1」
花嫁になる女性が、その母に送る手紙のような歌。高音を効果的に用いた美しい伴奏に乗って、これまた美しく感動的な旋律が歌われる。

12. Lied der Braut I
★★★★★★☆☆☆☆
「花嫁の歌2」
前曲の続きで母への手紙のような歌。すこし落ち着いた感じのかなりゆったりとした曲。子守歌のようなしっとりとした雰囲気。

13. Hochländers Abschied
★★★★★☆☆☆☆☆
「ハイランド人のお別れ」
力強く跳ねたリズムで始まる。語るような感じで歌われる。
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リーダークライス op.24 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



ハイネの『歌の本』から取った9曲の歌曲集。

01. Morgens steh' ich auf und frage
★★★★★☆☆☆☆☆
「毎朝私が起きると」
ズッタズッタという同じリズムの上で、優しく少し悲しげなメロディが歌われる。「恋人が今日こそ来てくれるか」と自問する歌らしい。

02. Es treibt mich hin,es treibt mich her
★★★★★☆☆☆☆☆
「私はいらだって」
やっと彼女に会えることになるが、それまでの待つ時間にイライラする曲らしい。語り口調でイライラ感がよく出ている。ヴォルフ歌曲を彷彿とさせる。

03. Ich wandelte unter den Bäumen
★★★★★★☆☆☆☆
「樹陰を歩いていたら」
恋の悩みを抱きながら一人木々の下を歩く男の心情を描いた歌らしい。優しく自問する様子がよく曲に現れている。恋人の声に聞こえる鳥の声を摸した途中のかなりゆったりした部分も綺麗。穏やかで美しい曲。

04. Lieb' Liebchen,leg's Händchen aufs Herze mein
★★★★★☆☆☆☆☆
「いとしい恋人、君の手を」
恋人と一緒にいる自分の心の高まりを自虐的に歌った曲らしい。短く面白い曲。

05. Schöne Wiege meiner Leiden
★★★★★★☆☆☆☆
「私の悲しみの美しいゆりかご」
恋人に激しく罵られ街を去る男の歌らしい。ピアノの揺れるような伴奏の上を、優しく、時に激しい、美しいメロディが歌われる。ロンド風の構成になっているらしい。

06. Warte,warte,wilder Schiffmann
★★★★☆☆☆☆☆☆
「待て、荒々しい船乗りよ」
船に乗って街から出ようとしている主人公を歌った歌らしい。激しい曲でメロディも語り口調でもう一歩。

07. Berg' und Burgen schau'n herunter
★★★★★★☆☆☆☆
「山と城が見下ろしている」
ライン川で船に乗っている主人公が水面を眺め、昔の彼女を想い歌う曲らしい。優しさの中にほのかな悲しみが感じられる曲。

08. Anfangs wollt' ich fast verzagen
★★★★☆☆☆☆☆☆
「はじめから望みもなく」
恋人を失ってそのことを耐えてきた自分の心情を思い返して歌う曲らしい。結構暗く葬送行進曲風。

09. Mit Myrten und Rosen,lieblich und hold
★★★★★☆☆☆☆☆
「ミルテとバラを持って」
最後も行進曲風に始まるが明るく前向きな感じの前奏。悲しみの中にも頑張って前を向いて生きていこうという意志を感じさせる、力強い曲。

物語が感じられる面白い曲集ではある。
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11の初期の歌 [シューマン 歌曲]


Complete Songs

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  • アーティスト: Schumann, R.
  • 出版社/メーカー: Hyperion UK
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: CD



01. Sehnsucht
★★★★★★★☆☆☆
「あこがれ」シューマン作詞
ピアノの美しいアルペジオに乗せて優しく少し悲しげな部分を含む美しい旋律が歌われる。
大自然に、「恋人に自分の愛を届けてください」と頼む歌。

02. Die Weinende
★★★★★☆☆☆☆☆
「涙を流す人」
ゆったりとした愛に溢れた曲。
愛する人の泣いている姿や、笑っている姿を愛おしく眺める歌。

03. Lied für XXX
★★★★★☆☆☆☆☆
「XXXのための歌」シューマン作詞
優しい雰囲気の前奏のあと、伴奏も少し跳ねた感じの元気な伴奏に変わり、少し明るいメロディが歌われる。
これも愛する人を思って作られた歌か。

04. Kurzes Erwachen
★★★★★☆☆☆☆☆
「つかの間の目覚め」
ゆったりとした間がうまく取られている歌。
5月を歌っているっぽいがよくわからない。確かに春っぽい。

05. Gesanges Erwachen
★★★★★☆☆☆☆☆
「歌の目覚め」
哀愁漂う悲しげなメロディの曲。ピアノが優しく歌に寄り添っている感じが良い。
死を意識した曲なのか?失恋の歌?

06. Der Fischer
★★★★★☆☆☆☆☆
「猟師」ゲーテ作詞
同じ詩なのかわからないが、シューベルトやヴォルフも取り上げている曲。暗さを帯びた力強い曲。語りの部分もあり語り口調が印象的な曲。
水の精と漁師の歌?

07. Im Herbst
★★★★★☆☆☆☆☆
「秋に」
秋の哀愁を感じさせる優しい曲。和音が連続的に優しく奏でられる伴奏が印象的。
これから寒くなる季節、太陽さえいなくなれば恋人を暖められるのは自分だけ、と歌う。

08. An Anna I
★★★★★☆☆☆☆☆
「アンナに1」
どこか懐かしい感じの旋律から始まる。途中から少し跳ねた感じの明るいメロディになる。最後は優しい旋律になる。気分がコロコロ変わる曲。
よくわからないが、アンナという人を想った歌なのか?

09. An Anna Ⅱ
★★★★★★☆☆☆☆
「アンナに2」
こちらも懐かしい感じの旋律で始まる。初めは優しげに、次に悲しげに、段々と明るく、そして若干憂鬱げにメロディが歌われる。非常に凝った編曲がなされた美しいメロディの曲。
愛しいアンナを遠くから想う歌っぽい。

10. Hirtenknabe
★★★★★☆☆☆☆☆
「羊飼いの少年」シューマン作詞
オペラの一曲のような感じ。一人貧しく生きる少年が自分の境遇を皆に訴えている感じの曲。少し悲しげなメロディが印象的。

11. Erinnerung
★★★★★★☆☆☆☆
「思い出」
信じられない程美しい短いピアノ前奏で始まり、郷愁を誘うような優しいメロディがそっと歌われる。

全体的にゆったりとした美しい曲が多い。
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