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Reach [Jazz Jacky Terrasson]


Reach

Reach

  • アーティスト: ジャッキー・テラソン,ブゴンナ・オケクバ,レオン・パーカー
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1996/01/17
  • メディア: CD



Jacky Terrassonの3枚目、Blue Noteでの2枚目「Reach」だ。
これはJackyの最高傑作であり、最近のJackyのアルバムの出来を考えると、彼の生涯の最高傑作であろう。
このアルバム以降、彼はピアノ・トリオだけ(ピアノ、ベース、ドラム)の演奏スタイルでアルバムを出すことはなくなり、完全にアコースティックな音で録るのもこれ以降なくなってしまう。
私はやはり生のピアノの音、生のベースの音が好きだ。私の好きなジャズ・ピアニスト(Jacky Terrasson, Richard Tee)は二人共、フェンダーローズを多用する。しかしあまり、フェンダーローズの音は好きではない。ぼやっとしているというか、もやっとしているというか、あの音の柔らかさが売りなのだろうが、せっかくの音楽をダメにしてしまっている気がするのだ。何故、皆フェンダーローズを使いたがるのだろうか。
まあ、それは置いておいても、このアルバムまでのメンバーも素晴らしいのだ。前にも書いたと思うが、ベースのUgonnaOkegwo、DrumのLeon Parker、この3人の息がピッタリなのだ。無駄な音は一切出さない。緊張感にあふれた演奏。もう一度Jackyにはこのメンバーのみでアコースティックで1枚アルバムを作って欲しい。

1曲目 I should care
Jackyのピアノから入る。Jazz Barで流れているようなおしゃれな感じの曲調。だんだんと熱を帯びてくる。
2曲目 The Rat Race
本当にねずみの追いかけっこのようなスピード感ある曲。3人の息もぴったりだ。
3曲目 Baby Plum
前回のアルバムに多かったミドルテンポの曲。間の取り方、リズムの崩し方などが素晴らしい。若干後ろのほうで声も聞こえる。
4曲目 For Sentimental Reasons
本当に美しい、夢見るような曲。リラックスした感じを出しながらも、すごく繊細な音を聴かせてくれる。
5曲目 Reach / Smoke gets in your eyes / Reach
タイトル曲で有名なスタンダード「煙が目にしみる」をはさんだ超名曲。左手で繰り返されるリフに右手が様々なメロディを乗せていく。だんだん熱を帯びてきたと思ったら、「煙が目にしみる」が入ってくる。この緊張感、美しさ、素晴らしい。
6曲目 Happy Man
美しいメロディを持ったゆったりとした曲。ワインでも飲みながら聴きたい曲。本当にHappyさが伝わってくる。この頃のJackyの音質は素晴らしく美しい。
7曲目 First Affair
これも美しいゆったりとした曲。初体験の曲らしい。初々しさが伝わってくる。
8曲目 Just one of those things
リズムをずらした広がりのある曲。こういった感じの曲をまたやってほしい。
9曲目 all my life
ドラムから始まる曲。ベースがあとに続き、ピアノが入ってくる。
遊び感覚にあふれたこの曲でアルバムは幕を閉じる。

本当に傑作だ。ジャケットも格好良すぎでしょ。

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