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The Lover [文学 イギリス Harold Pinter]


Complete Works: 2:The Caretaker, the DwarFs, the Collection, the Lover, Night School, R    Evue Sketches

Complete Works: 2:The Caretaker, the DwarFs, the Collection, the Lover, Night School, R Evue Sketches

  • 作者: Harold Pinter
  • 出版社/メーカー: Grove Pr
  • 発売日: 1990/11
  • メディア: ペーパーバック



The Loverを読み終わった。
本の初めに記されている登場人物は3人。Richard, Sarah, Johnだ。
相変わらずそれぞれの人物の関係性が見えづらい。
物語の最初、RichardがSarahに対して'(amiably). Is your lover coming today?'と聞くのだ。
この2人は父娘?もしくは兄妹?と思って読む進めると、どうやら夫婦らしいことがわかってくる。
Richardも外に売春婦の愛人らしき人物を持っているらしいことがわかる。
Sarahは家に自分の愛人を午後のTea Timeに連れ込んでいるらしい。
しかし、お互い不倫をしていてそれをお互い知っているとは言え、優しく(amiably)今日恋人は来るのか、と妻に聞けるのもすごいなあ、と思う。
牛乳屋のJohnが登場した直後に、Sarahの愛人Maxが登場する。Maxは登場人物の中にいないのだが・・・。
そしてこのMaxの登場シーンがよくわからない。
まあ、MaxとSarahが色々会話をした後、MaxはSarahに別れ話を切り出す。
「自分の本妻との子供がBoarding Schoolから帰ってくるし、あなたはBony(痩せすぎ?)だから」という理由だ。
Sarahは納得しないが、Maxは立ち去る。
直後、Richardが帰宅。RichardはSarahに愛人と別れるように要求する。SarahがRichardにあなただって愛人がいるじゃないというと、今日別れてきた。という。Sarahが理由を聞くと。
「彼女はBonyだから」と答えるのだ。
最終的にはRichardとSarahがラブラブな感じで終わるのだが、最後のRichardのSarahに対する一言が「You lively whore(売春婦)」なのだ。
結局、RichardとSarahの関係は曖昧なまま幕となる。

Drumが食器棚に入っており、このDrumも劇の中でしばしば登場するのだが、どういう位置づけのものなのだかよくわからない。

本当に謎の多い作品だが、舞台化されたらさぞ素晴らしいのだろうと思った。是非どこかの劇団にやってもらいたものだ。
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