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Mrs. Warren's Profession [文学 アイルランド]


George Bernard Shaw's Plays: Mrs Warren's Profession, Pygmalion, Man and Superman, Major Barbara : Contexts and Criticism (Norton Critical Editions)

George Bernard Shaw's Plays: Mrs Warren's Profession, Pygmalion, Man and Superman, Major Barbara : Contexts and Criticism (Norton Critical Editions)

  • 作者: Bernard Shaw
  • 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc (Np)
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: ペーパーバック



Mrs. Warren's Professionを読み終わった。舞台が大きく移動することもなく登場人物も限られているので、比較的読みやすかった。
Vivieは当時非常に珍しかった大学出の女性。しかも美人。彼女はひとりで家に暮らしている。
ある日、彼女の前に二人の男性CroftとPraedと彼女の母親Mrs. Warrenが現れる。さらにそこにFrankというVivieの幼馴染と彼の牧師の父親が現れる。
FrankとVivieは結婚しようという話になるが、Frankの父は反対する。Vivieも母親のむちゃくちゃさに嫌気がさし、彼女を遠ざけようとするが、母親のかつての苦労話を聞き、母親を見直す。
次の日、VivieとFrankが結婚の話をしていたところ、Croftが現れVivieとFrankは血のつがなった兄弟であることを告げる。
VivieとCroftがその後話を続けたところ、Mrs. Warrenの職業(profession)は売春婦であったことがわかる。
それを受け入れられないVivieは母の財産も全て捨てて母親と決別することを決める。財産のないVivieと結婚できないと考えたFrankもVivieから去っていく。

Shawのほかの作品と違い、とにかく登場人物たちが感情的になる場面が非常に多い。そう言う意味で舞台で見ると非常に面白い作品なんだろうなあと思う。
この本のテーマはおそらく「貧困、道徳、金」なんだろうとおもう。
道徳的に正しいことをしたくても貧困であったらどうにもならない。金を得るために非道徳的な職業に就く。母親が非道徳的な職でえた金で大学を卒業した娘はどうするべきか。この揺れ動く娘の気持ちを作品に仕上げたものなのだろうと思う。
一人ひとりが自分の立場から自分の信念で話を進めるのだが、なかなかそれぞれが噛み合わない。そして最終的に一人になってしまうVivie。それを敢然と受け入れるVivie。
非常に美しい作品だと思う。

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