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群盗 [文学 ドイツ]


群盗 (岩波文庫)

群盗 (岩波文庫)

  • 作者: シラー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1958/05/05
  • メディア: 文庫



シラー作『群盗』を読み終わった。疾風怒濤時代の名作のような言われたかたをし、受験時代もそのように覚えたが、いまいち疾風怒濤が何を意味するのか解らなかった。そして読後も良くわからない。

伯爵家の長男カールが若気の至りで、放蕩・家出し、その隙に次男フランツが嘘の手紙をでっち上げ、カールを陥れ、父親から伯爵領を相続する。兄の許婚のアマリアにも、「兄は死んだ」と嘘を言い、言い寄るが彼女はフランツを受け入れない。一方のカールは父親に勘当されたものと思い込み、盗賊の頭となる。

いろいろあり、自分の領土に戻ったカールは、フランツの悪行を知り、復讐することを決める。フランツを殺そうとしたときには、フランツは既に自害していた。再会したカールとアマリアは愛を確かめ合うが、もう既に盗賊の一味となり、そこを抜けないことを誓ったカールは、狂乱状態になり終わる。

まあ、それなりに面白くはあったが、期待したほどではなかった。随所にシェイクスピアの影響を感じさせた。
特に『ハムレット』『マクベス』などの悲劇作品からの影響を強く感じた。

ゲーテもそうなのだが、やはりドイツ文学はそこまで自分の肌に合わないのかもしれない。
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