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ニーベルンゲンの歌 前編 [文学 ドイツ]


ニーベルンゲンの歌〈前編〉 (岩波文庫)

ニーベルンゲンの歌〈前編〉 (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1975/01
  • メディア: 文庫


『ニーベルンゲンの歌 前編』を読み終わった。
この本も、妻が昔買って、買ったことすら忘れてしまい、本棚に飾ってあるだけになっているなかの一冊(二冊)だ。置いてあるだけではもったいないので、この度読むことにした。
中世に書かれた作品なので、非常に読みづらいのだろうと覚悟していたが、読み始めると全くそんなことはなく、内容も面白くスラスラと読め、たったの2日で読み終えてしまった。ギリシャ悲劇にも通じるようなちょっとした心の入れ違いから、家族内の争いに発展していく様を描いた作品。
ワーグナー作品の主人公と似たような名前がたくさん出てくるので、ストーリーがワーグナー作品と似ているのかと思っていたが、全くそんなことはなかった。
しかし、ジーフリト、ハゲネ、ブリュンヒルト、などワーグナーは間違いなくこの作品から自分のオペラの題材をとったであろうことは想像に難くない。
近現代の小説ほど凝ったストーリーでもないし、複雑な心理描写があるわけではないが、読んでいくうちにどんどんとその物語世界へと誘われていく力がこの作品にはある。
後編では夫ジーフリトを殺されたクリエムヒルトの復讐が始まるようである。
今から楽しみだ。

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