ボリス・ゴドゥノフ [文学 ロシア]
プーシキン作『ボリス・ゴドゥノフ』を読んだ。そんなに興味のある作品ではなかったのだが、ムソルグスキーがオペラ化しており、そのオペラは名作ということなので(オペラは未聴)、あとで絶版になってしまっても嫌だからということで買った。
関係ない話だが、岩波文庫を筆頭に私が読みたい文学作品は絶版になっているものが多い。やはり名作文学はなるべく絶版にしないでもらいたい。とはいえ、あまり買う人もいないのでしょうがないのか・・・。
で、作品だがあまり面白くはなかった。100ページ強の作品で、主人公ボリスの皇帝就任から死まで、ということだが、本当の主人公はボリスが殺害させた弟ドゥミトリーを名乗り、皇帝に上り詰めるグリゴーリー。しかし皇帝に上り詰めたはいいものの結局は彼も民衆にそっぽを向かれて終わる、という作品。
次から次へといろいろな人物が登場し、同一人物でも違った名称で登場するのでよくわからない。しかも、人物の描写が細かくないので、いまいちよくわからない。
まあ、もう少し読み込めば面白いのかもしれないが、若干残念な作品。
『大尉の娘』『エウゲニー・オネーギン』など、他作品が面白かっただけに、期待はしていたのだが。
オペラのDVDもおそらく買わないだろう。
2016-07-27 06:51
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