クロイツェル・ソナタ 悪魔 [文学 ロシア]
学生時代は学校への行き帰り約2時間、電車の中で本を読み、家でも2~5時間本を読んでいた。特に夜寝つきが悪く、布団に入ってから平気で2時間くらい本を読んでいた。しかし最近は、家に帰ると体が疲れきっており、その上、家事、育児、その他もろもろもあり、家ではほとんど本を読んでいない。そのため、最近の読書時間は電車の中くらいでしか取れない。
今週はGWということで、長編を読み始めてしまうと話が途切れてしまいストーリーを忘れてしまうとこまるので、つなぎで短編を読んでいる。前回に引き続きトルストイを読んだ。
『クロイツェル・ソナタ』『悪魔』どちらも性欲をテーマにした短編だ。あふれる性欲を抑えきれず、性欲から来る嫉妬、疑いを越えられず悲劇に見舞われる男を描いた作品だ。
『エミール』でも触れられていたことだが、性欲は社会が促し、変な方向に導いているという側面は否めない。性欲につけこんだビジネスは後を絶たない。電車のつり革広告に女性の水着姿を載せている国もそうそうないのではないだろうか。
我々は3つの欲望として、食欲・睡眠欲・性欲をあげる。しかしトルストイが言うように性欲だけは別物な気がするのだ。
我々は真剣に「性」について社会全体で考えていくべきなのではないかと、この本を読んで改めて思った。
2016-07-27 06:54
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