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The House on Mango Street [文学 アメリカ]


The House on Mango Street (Vintage Contemporaries)

The House on Mango Street (Vintage Contemporaries)

  • 作者: Sandra Cisneros
  • 出版社/メーカー: Vintage
  • 発売日: 1991/04/03
  • メディア: ペーパーバック



The House on Mango Streetを読み終わった。
中高生にオススメの洋書を、海外で中高時代を過ごした友人に聞いたところ、この作品を挙げていたので、読んでみた。Mango Streetというアメリカの貧しい地域で育つ少女Esperanzaの視点で、自分の身の回りの人々、自分に起こった出来事を日記のように綴っている作品。
一章一章がとても短いので、非常に読みやすいが、それぞれが基本は単独の描写となっているので、一つの物語としてつながりのあるものではないので、全体像がつかみづらい。ある意味、「意識の流れ」小説に近い、作者の視点で考えたこと、感じたことをありのままに綴った小説といえる。

このEsperanzaという少女、かなり恵まれない境遇に育っているらしく、彼女が視線を向ける先も恵まれないものたちが多い。しかし、その語りが非常にNeutralでイジイジしておらず、どこか前向きな感がある。

とはいえ、先にも書いたが、一貫したストーリーのようなものがあるわけではなく、小説の中にどっぷりつかりたい私としては、人の日記をただ読まされている気がしていまいちな感じだった。

100ページ強と短い作品だし、もう一度新たな視点で読み直してみてもよいかなあ、とは思う作品ではあった。
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