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Anti-Intellectualism in American Life Part1 Introduction [学術書]


Anti-Intellectualism in American Life

Anti-Intellectualism in American Life

  • 作者: Richard Hofstadter
  • 出版社/メーカー: Vintage
  • 発売日: 1966/02/12
  • メディア: ペーパーバック



ホフスタッターの『アメリカの反知性主義』を読み始めた。
アメリカの文化史のような本だ、というのをどこかで聞いたことがあり、さらに今の日本を取り巻く「反知性主義」と重なる部分が多いというのも耳にし読み始めた。

Chapter1,2がPart1でIntroductionとなっている。
アメリカのAnti-Intellectualismを簡単に紹介している、まさにIntroductionのような箇所。

「IntellectualとIntelligenceは違うもので、前者はしばしば嘲りや批判の対象とされるが、後者は常に賞賛される」
この箇所はわかったようでわからないような・・・という感じ。おそらくIntelligenceは体に備わった(先天的?)知能(?)、おそらく「気品」のような日本語に近いのか・・・。それに対してIntellectualは後天的に身につけた知識、教養のようなものなのか。はっきりホフスタッターの意味したものを理解できなかった。

結局、アメリカはヨーロッパの様々な階級的なもの、Ism的なもの、押し付けがましい宗教的なものを避けて逃げてきた人間たちの集団。そしてそれにより資本主義が発展した社会。しかし、アメリカにもIsmが入り込み、知識人たちにより、現在のアメリカ社会が批判され、今まで築き上げられてきた古き良き時代を破壊するものと恐れられ、一般の人々から批判されるようになった、という感じの話(だと思う)。

ホフスタッターによると、知識人は共産主義者と同一視され批判し退けられた、らしい。「赤狩り」にしても本質的に共産主義の思想を恐れていたわけではなく、社会を壊すように思われる分子を排除していただけ、と主張する。


頭がいい人間というのは、様々なものが見える。長期的な視野で物事が見ることが出来るので現状に対して様々な批判的視野、多角的な視野を提示できる。それが、安穏と生きてきた一般人、伝統という名のもとに権益をほしいままにし甘い汁を吸ってきた支配階級、こうした人間たちの驚異の的となってしまう。つまり何も考えたくない人間、人々に何も考えさせたくない人間から嫌悪される。これは当時のアメリカだけでなく、現在のアメリカ、そして現在の日本全体、そして日本の様々な社会組織にもある構造だろう。

このIntroを読んだだけでもすさまじく衝撃的な本だ。

しかしこの反知性主義はアメリカの社会に始めからずっとあったものだということだ。これからそれが論じられるらしい。

ゆっくり読み進めていきたい。
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