アンデルセン童話集 2 [文学 その他]
『アンデルセン童話集』二巻を読み終わった。「雪の女王」「マッチ売りの少女」という二代名作が入っているが、ほかの作品は退屈なものが多かった。若干、「意識の流れ」小説に似たところが有り、そこに出てきた登場人物がそれぞれ自分たちの主観のままただ話している感じで、物語の主軸と関係ないような話が多いような気がするのだ。しっかりと読めば、それら一つ一つの話が一つの流れとなってつながっていくのかもしれないが、正直そこまでしっかり読み込む気にはなれない。
かつてアンデルセンの『絵のない絵本』を読んだときにも感じたのだが、誰かの夢の中に叩き込まれて、次々と表れでてくるそれぞれが繋がりのなり幻影を見せられている感じがするのだ。
命がない、ものを考えることがない、と人間によって考えられている、おもちゃや植物に命を与え、それぞれの視点からこの世界を見て語らせているのは非常に面白く、新しいとは思うのだが、ストーリーとしてあまり面白くないものがこの巻には多かった。
2019-10-24 04:16
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