Under the Greenwood Tree [文学 イギリス Thomas Hardy]
Under the Greenwood Tree (Wordsworth Collection)
- 作者: Hardy, Thomas
- 出版社/メーカー: Wordsworth Editions Ltd
- 発売日: 1998/04/01
- メディア: ペーパーバック
Thomas Hardyの2作目、Under the Greenwood Treeを読み終わった。
裏表紙を見ると、彼には珍しく、明るい作品という書いてあった。
本の構成も面白く、
Chapter1: Winter
Chapter2: Spring
Chapter3: Summer
Chapter4: Autumn
Chapter5: Conclusion
となっている。第一作目のDesperate Remediesの時も思ったが、彼のChapterのつくり方って非常に面白いと思う。
物語は、主人公Dick Dewyが街にやってきた美しい女性教師Fancy Dayに恋をし、アプローチし、結婚するまでの一年間が描かれている。19世紀後半イギリスの田園地帯を舞台にしているだけあり、すべての生活が教会を中心に動いている感じになっている。
Chapter1は、クリスマスを祝う街の人たちの楽しげな様子が描かれており、職人達も気軽に楽しく楽器を演奏し、コーラスを楽しんでいたのがわかる。だが、この描写はとても長く、この街中でクリスマスを祝う過程でDickとFancyが出会い、恋に落ちるので重要な場面であるのだろうが、正直読んでいて飽きてくる。職人の会話ということで、英語もくだけた感じで書かれており、内容が非常に把握しづらい。
基本、Fancyを熱狂的に愛するDickを、Fancyが徐々に受け入れていくのだが、その過程で、お金持ちの農夫Shinerの求愛にも若干惹かれ、街にやってきた新しい牧師Mayboldのプロポーズも、Dickと婚約しているにも関わらず一回は受け入れてしまう。正直、こうした恋愛ものの物語で、ここまで軽い女性もどうなのだろうと思ってしまうのだが、最終的には楽しく終わる。
喜劇的な作品があまり好きではないというのもあるのだが、正直あまり面白くなかった。
恐らく、「古い社会規範」vs「新しい生き方」という対立構造も描かれているらしいのだが、細かいとところが理解しきれなかったので、あまりよくわからなかった。
次作に期待したい。
2020-06-14 11:42
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