SSブログ

ピアノと管楽のための五重奏曲 [ベートーヴェン 室内楽曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

ピアノと弦楽のための~重奏はよく見るが、管楽のためというのは珍しい。
序奏部が特に素晴らしい。弦楽ではなく管楽と音を合わせているということもあるのかもしれないが、ピアノの音においてスタッカートが多用されており、ピアノをメロディ楽器というよりは、打楽器として扱っている感がある。これは後のバルトークを彷彿とさせる。

やはりホルンの音が非常に耳に残る。ベートーヴェンはホルンという楽器を相当気に入っていたのではないかと思うくらいホルンの活躍の場が多い。鄙びた素朴なメロディが、管楽の柔らかい音色、そしてピアノの繊細な音色で奏でられる。普通、こういったスタイルの曲はピアノが活躍することが多いのだが、完全にピアノが他の楽器で混ざり合っており、自己主張しない。とても聴いていて心地よい音楽である。
難点をあげるとすれば、最終楽章の盛り上がりがイマイチか。最後も穏やかに終わってしまう。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。