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Call of the Wild [文学 アメリカ]


Call of the Wild and White Fang (Wordsworth Collection)

Call of the Wild and White Fang (Wordsworth Collection)

  • 作者: London, Jack
  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions Ltd
  • 発売日: 1998/01/01
  • メディア: ペーパーバック



Jungle Bookと共に、動物系文学ということで購入しておいた本。
Thomas Hardyが一段落したので、読んだ。

温暖なカリフォルニアで人間に買われ楽しく暮らしていた犬Buckが、アラスカで発見された金を求めるGold Rushという人間たちの欲望に巻き込まれ、苦難の人生を歩み、最終的には野生の本能を目覚めさせ、狼たち[犬]の群れに入っていき、自然の中で生きることを示唆して終わる物語。

出だしが、とても印象的だ。

p.3
「Buck DID NOT read the newspapers, or he would have known that trouble was brewing, not alone for himself , but for every tide-water dog, strong of muscle ~」

「バックは新聞を読まなかった。そうでなければ(新聞を読んでいれば)、バックは、大変なたくらみが進行中であることを知ったであろう。そのたくらみは彼だけでなく、素晴らしい筋肉を持った雪に強そうな犬たちすべてに向けられたものだった。

つまり、新聞を読んで、アラスカに向かうGold Rushを知っていればもっと用心できたであろうということだと思う。Buck couldn't ではなく、didn'tであることがポイントなのだと思う。「読めたのに読まなかった」つまり、それほど文明化していた犬が最終的には野生化していく過程を強調して描いているのだと思う。

ギャンブル好きの庭師に金目当てで、売られたBuckはアラスカへと運ばれる。そこで様々なタイプの飼い主や、様々なタイプのそりを引く犬たちと出会い、心の葛藤・実際の闘争の末、何とか生き抜いていく。最後の飼い主、John Thorntonとはかなり心通わすが、彼がYeehatsというNativeの部族に殺されたことにより、野生化するあたりも何だか切ない。

面白くなくはなかったが、やはりイマイチだった。Jungle Bookもそうだし、『シートン動物記』などもそうなのだが、やはり私は動物文学があまり得意ではない。

一緒に、White Fangもついているので、頑張って読みたい。
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