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親子で育てる ことば力と思考力 [その他 本 子育て]


親子で育てる ことば力と思考力 (単行本)

親子で育てる ことば力と思考力 (単行本)

  • 作者: むつみ, 今井
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2020/03/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



今井むつみさんが書いた本もこれで読むのが4冊目となった。
今までに読んだ三冊とかなり重なる部分も多く、かなり飛ばし読み。ただ、この本は子どもがことば力と思考力を身につけるために必要なこと、方法が結構具体的に書かれていてそれはそれで良かった。
抽象的なことば、概念が小学校中学年以降よく出てくるために、授業がよくわからなくなる「9歳の壁」なる言葉があるのをこの本を読んで初めて知った。

外国語を学習する際に参考になることとして
①状況に合わせてことばの意味を考える。(p.75~)
 ことばを、ひとつの意味や場面に結びつけることしかできないと、言葉力は育たないとある。これは、外国語学習にもいえて、学ぶ初期段階から単語集などで一対一対応で言葉を覚えようとする柔軟性のないこどもはやはり伸び悩む。しかし教師は単語集でたくさん語彙を増やさせようとする。だからかえって外国語が読めなくなるのだ。

②ことばのセンスが育っているかがカギ。(p78~)
あることばがそのことばと関連することばと関連付けられているか、またひとつの単語に関して様々な使い方を知っているか、抽象的な言葉の意味をしっかり本質まで理解するとある。上記①と重なる部分が多いが、結局文脈の中に単語を位置づけられるかが全てなのだ。そのためには、たくさんのものを読み、そこに書かれているものをイメージする必要があるのだ。

日本語も英語も同じで、日常生活で使われる語をただ話せるだけではダメなのだ。現在、英語教育改革などと実しやかに言われているが、結局は昔ながらの日本語と対比させながら、イメージをふくらませ、論理的に英語を身につけていく方法こそが、自立的な学習者を育てることにつながるのだと思う。この本を読んで改めてそう感じた。
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