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ピアノと弦楽のための協奏曲 イ短調 [メンデルスゾーン 協奏曲]

評価
★★★★★★★☆☆☆

メンデルスゾーン12歳の時の作品。12歳とは思えないほど感情豊かな曲。

第一楽章 悲劇的な第一主題と伸びやかな第二主題をうまく対比させた弦楽の長い序奏の後、ソロ・ピアノが哀愁あふれるメロディを奏で、その後すさまじいスピードで超絶技巧を披露しながら曲を展開していく。途中、ベートーヴェンの短調のピアノ・ソナタのような趣きになっていく。

第二楽章 夢見るような囁くような可憐なメロディを弦が奏で、それをピアノが引き継ぐ。途中若干愁いを帯びた旋律になり、スピードが上がっていくが、最後は穏やかに終わる。

第三楽章 ピアノの低音が鳴り響き、ピアノ・ソロが主題を奏でる。一通り弾き終えた後弦楽が入ってくる。こちらも弦楽伴奏つきピアノ・ソナタの趣。とにかく格好良い。普通の協奏曲のような華やかさはないが、ピアノ・ソナタの最終楽章と考えれば非常によくできていると思う。

かなりの名曲に入る曲だと思う。
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