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放課後、きみがピアノをひいていたから ~いのり~ 第四巻 [文学 日本 児童書]


放課後、きみがピアノをひいていたから ~ いのり ~ (集英社みらい文庫)

放課後、きみがピアノをひいていたから ~ いのり ~ (集英社みらい文庫)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: 新書



『放課後、きみがピアノをひいていたから」シリーズの第四巻を読み終わった。
今回は、風音、律、柊哉、レナの四人で夏休み中に、近くの幼稚園にボランティアでお手伝いに行く話。そこで、児童と交流しながら風音が成長していく話となっている。恋愛関係も結構、込み入った感じになってきて面白い。

心に傷のある児童とのやり取りの中で、誰かのためにピアノを弾く、という感情を知り、それによって演奏する音が変化し、その演奏がきっかけでピアニストを目指すようになるというのはまあまあ面白いかなとは思った。そして、律という名前が、バッハの「平均律」から取られていたということが面白かった。そういう名前のつけ方もあるのね、と思った。

一つ気になったのが、最終的に風音は、ひとりの児童のためにバッハの平均律クラヴィーア第一集第一曲をもとにしてグノーが編曲した「アヴェ・マリア」を弾くのだが、この曲は、一人で演奏するのは結構難しいように思う。

今までもそうなのだが、『四月は君の嘘』『エトワール!』などと比べて、音楽に関する取材がイマイチな気がする。

とはいえ、それなりに楽しめてはいる。細かいことを気にしなければ結構良い作品だと思う。
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