ゴルドベルク変奏曲 BWV988 ト長調 [バッハ 鍵盤楽曲]
評価
★★★★★★★★★☆
この曲は、戦場のピアニストで初めて耳にし、なんといい曲だろうと思い、のちのち調べたらバッハ作曲のこの曲だと知った。
1.アリア(主題)
★★★★★
戦場のピアニストで主人公が廃墟で弾いていた曲。美しく、高貴さに富み、どこか悲しげな旋律が心を惹かれる。
2.第1変奏
★★★★
主題のスピードを上げた感じのわかりやすい曲。
3.第2変奏
★★★
ミドルテンポの曲。音が複雑に組み合わさって複雑な構造になってくる。
4.第3変奏
★★★★
哀愁漂う美し曲。スピード感があるのだが、主題の美しさが非常に生かされている曲。途中からの高音がとても美しい。どこか懐かしさが漂う。
5.第4変奏
★★★
ミドル・テンポの曲。
6.第5変奏
★★★★
凄まじいスピードの曲。左手のスタッカートの置いていくような演奏が面白い。
7.第6変奏
★★
複雑なカノンになっており、若干退屈。
8.第7変奏
★★★
面白いリズムの綺麗な曲。間奏曲的な心休まる曲。
9.第8変奏
★★
あまりメロディが立たない、若干つまらない変奏。
10. 第9変奏
★★★★
ゆったりとしたアルマンドのような美しい曲。月明かりが水面に映し出されたような感じの雰囲気。
11. 第10変奏
★★★
すこしペースの上がった装飾音を多く用いた曲。
12. 第11変奏
★★
音階で上から下へ下がってくる印象的にフレーズの曲。主題が見えづらい。
13. 第12変奏
★★★
すこし広がりのある前向きな曲。
14. 第13変奏
★★★★
ゆったりとしながらも、少しスピード感のある聴きやすい曲。美しいメロディを持ち、ロマン派を思わせる美しいメロディを持っている。主題の変奏という感じはしない。
15. 第14変奏
★★★
力強い、スピード感のある曲。かなり音が重なり合う複雑な構造になっており。
16. 第15変奏
★★★
13変奏同様、ゆったりとした曲だが、こちらはさらにゆったりとしており、どこかしら悲しげな雰囲気をまとっている。
17. 第16変奏
★★★★
ファンファーレのような華やかな始まり。後半部の始まりらしく、かなり高貴で力の入った変奏といえる。主題は全くわからない。
18. 第17変奏
★★
スピード感のある曲だが、若干退屈。
19. 第18変奏
★★
ミドル・テンポの曲で、こちらも退屈。結構主題から離れている感じがするからかこの辺は霊感が落ちている気がする。
20. 第19変奏
★★★★
モーツァルトのピアノ・ソナタの緩徐楽章を思わせるような美しい雰囲気を持っている。和音の中に綺麗なメロディを含んだ複雑でいて綺麗な素敵な作品。
21. 第20変奏
★★★★
相当技巧的な曲。有る解説によると、二段鍵盤用に書かれているらしく、楽譜通りに演奏するのはピアノでは不可能らしい。スピード感と面白いリズムの、メロディを楽しむというよりは、他の様々な要素を楽しむ曲となっている。
22. 第21変奏
★★★★
この変奏曲中では珍しく、短調で作られている。かなり良いアクセントになっている。
23. 第22変奏
★★★
どこかしら懐かしい雰囲気を持った、ミドル・テンポの哀愁漂う曲。
24. 第23変奏
★★
スピード感が有り、遊びの要素も含まれているが少しつまらない。
25. 第24変奏
★★★
ゆったりとした高音が印象的な曲。若干退屈。
26. 第25変奏
★★★★
非常に長く、主題がまったくわからないが、月夜の森の中を悩みながら彷徨う若者の姿を描いているような非常に描写的で美しい曲。
27. 第26変奏
★★★★
前曲で悩み抜いていた若者が、朝の光に導かれ、まだ心の中に迷いを秘めながらも前向きに歩んでいこうと気持ちで歩いているような曲。
28. 第27変奏
★★★★
その若者を、鳥や森の動物たちが励ますようすを対位法を用いながら描いているような優しさのある曲。
29. 第28変奏
★★★★★
鳥たちが高く舞いながら、若者を新たな導いているようなトリルを効果的に用いた美しい曲。
30. 第29変奏
★★★★★
和音が多く用いられた、技巧的で華やかな曲。一連の森での物語に終わりを告げるような曲。
31. 第30変奏
★★★★★
まるでコラールのような美しい天から降ってきたような曲。対位法が非常に美しく効果的に用いられている。
32. アリア
★★★★★
最後は始めの主題が回帰され静かに穏やかに美しく終わる。
途中、主題のメロディがわからなくなり、退屈な部分もあるが、最初と最後の圧倒的な美しさと威厳で全曲を聴かせる、素晴らしい名曲だといえる。
2021-08-02 04:15
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