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私をくいとめて [文学 日本 綿矢りさ]


私をくいとめて (朝日文庫)

私をくいとめて (朝日文庫)

  • 作者: 綿矢 りさ
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: Kindle版



ずっと気になっていた作家、綿矢りさの本を遂に読んでみた。図書館で三冊借りてみたのだが、文庫本ではなく単行本しか借りられなかったこの本から読み始めた。

平凡で、ずっと「おひとりさま」で生きてきた32歳の女性が主人公。彼女は、ひとりでいることが心地よいけれども、ひとりでいることに何らかの孤独感を感じている。そんなある日、彼女は頭の中のもうひとりの自分、Aと語り合うことになり、様々なアドヴァイスをもらうことに。読んでいると明らかにこの女性は、HSPだとわかる。対した事件もおこらず、彼女の頭の中でのAとの対話(自分自身との対話)で構成されているこの本。私は結構好きで楽しく読めた。途中主人公が大学時代の友人を訪ねイタリア旅行をする描写があるのだが、そこだけは若干退屈だった。

綿矢りさの、視点や語りの面白さが随所に見られ結構面白かった。
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