3つのカプリス Op.33 [メンデルスゾーン ピアノ曲]
Complete Piano Works: Caprices & Scherzi by Mendelssohn
- アーティスト: Mendelssohn;Jones
- 出版社/メーカー: Nimbus Records
- メディア: CD
No.1
★★★★★★★☆☆☆
静かな哀愁漂う感情豊かな、長い序奏のあと、激情的なスピード感のある音楽になる。途中の左手の激しい伴奏の上を、美しさこの上ない泣きのメロディが和音で奏でられるところはとても良い。とにかく左手も右手もこれでもかとばかりに終始動き回り続ける。この一曲を弾くだけでも相当疲れるのではないだろうか。ラストの前に少し穏やかになり再び劇的になりスピードを上げ終わる。
No.2
★★★★★★★★☆☆
この曲も静かに不穏な空気を漂わせながら始まる。その後高音でとても美しいメロディが提示される。たたみかけるように美しいメロディを重ねて行くところが素晴らしい。その後曲調が穏やかになり、泣きのメロディが奏でられる。曲はどんどん劇的になっていき、感情の高まりを見せる。再び途中の穏やかなメロディが回帰される。この激しさと穏やかさの対比がとても素晴らしい。ショパンのバラードのような美しさと激しさを同時に宿した素晴らしい曲。最後はしっとりと終わる。
No.3
★★★★★★★☆☆☆
ベートーヴェンの短調のソナタを彷彿とさせる、悲劇的な出だし。
余白の多い長い序奏のあと、スピード感のある迫ってくるようなメロディが奏でられる。
常に悲劇性を有した凄まじい曲が展開される。印象的なメロディが次々と繰り出される美メロの嵐のような曲。
かなりマイナーな作品だと思うが、ショパンのバラード、ベートーヴェンの有名なピアノ・ソナタに匹敵する魅力を持った曲たちだと思う。
2021-08-07 11:37
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