カンタータ 第199番 わが心は血の海に漂う [バッハ カンタータ]
ソプラノ・ソロによるカンタータ。
ロマン派の作曲たちによって、オーケストラ付き独奏曲が数多く作曲されるが、その源泉はバッハなのでは?と思わせる作品。
私の持っているCDがバーバラ・ボニーの独唱のせいかもしれないが、非常に叙情的で全体的に美しい。
評価
★★★★★★☆☆☆☆
レチタティーヴォとアリアという順番で4回繰り返される。
第一曲からレチタティーヴォで始まる曲も珍しい。レチタティーヴォとはいえ非常にメロディアスで叙情的。
第二曲はオーボエのこれまた叙情的なイントロで始まる。9分近い大作で、ほとんど雰囲気を変えないが穏やかなのでいつまでも身を浸らせていたくなる。
第三曲は短いレチタティーヴォだが、これもメロディが結構揺れる美しい曲。
第四曲は、弦による高貴な前奏から始まる。
第五曲は、20秒に満たないレチタティーヴォ。
第六曲は、弦楽器のソロから始まる。結構低めの音なので、ヴィオラなのか?その後もこの楽器とソプラノの掛け合いが続く。非常に美しい二重唱。弦による低音の伴奏も良い味を出している。
第七曲も短いレチタティーヴォ。
第八曲は明るい開放感に満ちた美しい曲。いままでどちらかというと内向的な女性の内面を描いているような感じだったが最後はとても華やか。悩みから解放された女性がお花畑を駆け回るイメージ。
カンタータというよりは歌曲集のような美しい曲達だった。
2021-09-25 04:48
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