城や武将などの話 [文学 日本 松谷みよ子]
『松谷みよ子の本』の第9巻「伝説・神話」の中にある、城や武将などの話を読み終わった。。
私はあまり、男の子が熱中する、戦国時代の武将ものや三国志などが好きではなかったし、人と人が争う本を好まない。なので、この章はあまり楽しめなかった。
沖縄県を中心に南の国の伝説が多かった気がする。
琉球王に逆らって戦った「按司・ニッチェー」はそれなりに面白かった。神のお告げによって男性と交わることなく妊娠した女性から生まれたニッチェーはかなり強く成長し琉球王に使えることになる。しかしその王が死に子供の代になり、悪政を敷く。それに嫌気がさしたニッチェーは国に帰るが妹から借りていた弓を王から取り返すのを忘れていた。その弓を盗み出して帰ってきたところ、王の知るところとなり軍が向けられる。結局ニッチェーもその妹も死ぬのだが、その後その島は襲われることもなかった。悪政を敷く二世に対する批判を含んだ良い話。
他にも有名な、平家物語を語る「耳なし芳一」、山の動物たちとふれあいながら強く育つ「金太郎」など昔話などで有名な作品も収められている。
だが基本あまり面白くなかった。
2021-11-03 07:25
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