ピアノ・ソナタ第一番 ハ長調 Op.1 [ブラームス ピアノ曲]
第一楽章 アレグロ
★★★★★★★★☆☆
明らかにベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」に影響を受けたであろう、格好よく力強い第一主題で始まる。それと全く対照的な美しく霊感に富んだ第二主題も素晴らしい。再現部も美しいメロディで進む。再現部も非常にドラマティック。
第二楽章 アンダンテ
★★★★★★☆☆☆☆
簡素で、そんなに魅力的ではない民謡から借りた主題が奏でられる。変奏曲形式になっており、変奏曲を得意としたブラームスらしい、この平凡な主題を魅力的なものに変える手腕は素晴らしい。
第三楽章 スケルツオ
★★★★★★★☆☆☆
力強い出だし。若干躍動感のあるメロディが続き、その後激しさを持ちながらも美しいメロディが奏でられる。終始オクターブ(?)をタラタラタラと引き続ける左手の伴奏も魅力的。出だしの力強いメロディが回帰され終わる、フィナーレに向かって盛り上がりを見せる。
第四楽章 フィナーレ
★★★★★★★★☆☆
華やかなのだがどこか暗さを秘めた情熱的なフィナーレ力強くスピード感がある。すこし穏やかな雰囲気の部分も何回か登場するが、この部分も秘めたる情熱がほとばしり出ている。
作品番号1であり、本人もかなり自信があったと言われるだけあり、情熱的で素晴らしいメロディに溢れた名曲。シューマン夫妻が気に入ったのもわかる名作。
2021-12-18 04:33
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