フモレスケ op.20

Schumann: Complete Piano Works

• 出版社/メーカー: Documents
• 発売日: 2009/05/29
• メディア: CD

第1曲 単純に
★★★★★★☆☆☆☆
素朴な優しい曲。

第2曲 性急に
★★★★★★☆☆☆☆
元気な明るい曲。スピード感があり、次々と楽しいメロディが登場する。子供遊園地をイメージさせる可愛らしい曲。

第3曲 性急に
★★★★★★☆☆☆☆
憂いのある少しつんのめった感じのある出だしの後、これまた若干憂いを帯びた旋律が流れるように演奏される。後半行進曲風になり、情熱的に盛り上がった後、熱を冷やすように静かになり終わる。

第4曲 単純・繊細に
★★★★★★☆☆☆☆
ショパンの夜想曲をイメージさせるゆったりとした穏やかな曲。美しいメロディも時折顔を出すが、決定的に印象的なフレーズはない。中間部で目の覚めるような速く動き回る音階的な箇所を挟み、最後は静かな雰囲気に戻り終わる。

第5曲 愛情をこめて
★★★★★★☆☆☆☆
優しいシューマン特有の甘さを持ったゆったりとした始まり。その後練習曲風に速い部分を挟み、はじめのメロディがスピード感を持って演奏される。意外な展開部を経て、はじめのメロディが左手で奏でられた後、静かに曲は閉じられる。

第6曲 非常に活発に
★★★★★★☆☆☆☆
ドラマティックな速い曲。凄まじく右手も左手も動き回る。最後はかなりドラマティックかつロマンティックな雰囲気で終わる。

第7曲 いくらか華麗さをもって
★★★★★★☆☆☆☆
ラフマニノフの前奏曲をイメージさせる、ダイナミックかつメランコリックな和音を中心にメロディが奏でられる曲。

第8曲 最後に
★★★★★★☆☆☆☆
はじめは静かにそっと入る。ロマンティックなメロディがしっとりと奏でられ曲が動きを見せ始める。ゆっくりとした何となく流れていく中間部を経て、ロマンティックなメロディが回帰され、そのメロディが段々と音程を上げて重ねられていき一瞬盛り上がりを見せるが、段々と静かになっていくが、最後若干盛り上がって終わる。

どの曲も超素晴らしいメロディという感じではないのだが、心惹かれるものが各曲ある佳曲。