４つの行進曲 op.76

Schumann: Complete Piano Works

• 出版社/メーカー: Documents
• 発売日: 2009/05/29
• メディア: CD

1848年、パリで起きた二月革命の余波を受けて作られた作品らしく激しさに満ちている。

第一曲
★★★★★★★☆☆☆
華やかな始まり。そのあと、激情的なメロディが左手の和音による伴奏に乗って右手でなめらかに歌われる。中間部の若干悲しげな心の中を描いたような美しい部分も印象的。最後は初めの部分に戻り劇的に終わる。

第二曲
★★★★★★★☆☆☆
この曲も激しく始まる。ドラマティックな哀愁漂うメロディが激しい伴奏にのって奏でられる。中間部、まさにカンタービレというような美しく穏やかなメロディが流れ、最後は再び激しさを持って終わる。

第三曲
★★★★★★☆☆☆☆
「野営の情景」という題名がついている。前二曲とは違い、若干落ち着いた感じだが、心の中の高揚感を表すように。行進曲風の跳ねたリズムになっている。段々悲劇性を帯感情が高まっていくが、再び収まり、落ち着いた行進曲風な感じに戻り、静かに終わる。

第四曲
★★★★★★★☆☆☆
勝利に向かって突き進むような英雄的な雰囲気と若干悲しみの雰囲気を宿した微妙な雰囲気で始まる。
穏やかな中間部を経て、若干「ラ・マルセイエーズ」を彷彿とさせるメロディが登場し、最後は華やかに力強く終わる。