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短編小説 [文学 日本 松谷みよ子]


松谷みよ子の本 (第7巻) 小説・評論

松谷みよ子の本 (第7巻) 小説・評論

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/02/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



数篇の短編集

①小説 坪田譲治 雲煙模糊なり
松谷みよ子が、夫の劇団の公演に呼ばれて、師匠である坪田譲治と八丈島へせっかくいったなのに、夫は自分と坪田の相手を全くせず、挙げ句の果てには不倫めいたことも堂々とされ、その不倫で使ったベッドに師である坪田譲治を休ませてしまったかもしれないという笑えるが笑えない話。それなりに面白かった。

②馬流
元・夫のお墓を探す電車の中で、ふと気になった駅「馬流」で降りようとしたが、降りられずそのまま東京に帰ってきたのだが、何故かその「馬流」に住む人から、「住所と電話番号があったので電話した」という連絡がその日にあった話。『あの世からのことづて』に入っていても良い超自然現象の話。結構面白かった。

③トランプ占い
仲良くなったとなりに住む夫婦の奥さんから、夫と自分の死期を、東京に行くついでにトランプで占ってきてほしいと頼まれるお話。これも少し怖い話だが面白かった。

④芥子の花曼荼羅
この話は初めに、すこし怖い話です、と断り書きがある。韓国併合を行い、夫と共に朝鮮へ行った女性が、芥子の花畑で恐ろしい体験をした話。わざわざ韓国併合の話を初めに書いているのは、この話がバチが当たった話として描きたかったのか、それともただ単に韓国の話をするための導入としてかいたのか。どちらかはわからないがとにかく恐ろしい話。本当にこんなことがあったのか、と思ってしまう。

⑤花さん
こちらは夢の話で、超自然現象の話。

全体的に面白かった。

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