組曲第二番 BB40 [バルトーク 管弦楽曲]
1.Comodo
★★★★★★☆☆☆☆
チェロの滑らかな優雅な旋律で始まる。それを後ろからそっと支えるかのような美しい弦楽器の伴奏も美しい。ハープの伴奏に乗って、おもちゃの行進のような楽しげで優しいメロディが流れる。段々と夢の中に入っていくかのような混沌とした雰囲気となる。再びハープの音に導かれ、管楽器がエキゾチックなメロディを奏で夢から誘い出すような雰囲気となる。現実に返って周りを見回しぼんやりした感じのねむたげな雰囲気で終わる。
非常に物語的な楽しい音楽。ちなみにcomodoは「気楽に」という意味らしい。
2.Allegro Scherzando
★★★★★★☆☆☆☆
少し元気に、華やかな祝祭的な雰囲気で始まる。少しリズミカルな原始的な雰囲気も漂い、ストラヴィンスキーのバレエ音楽を彷彿とさせる。若干諧謔的な短いフレーズが対位法的に繰り返される。ティンパニーの音を合図に、ショスタコーヴィチ的な攻撃的な激しい部分となる。ハープの音に導かれヴァイオリンが穏やかなメロディを奏で一瞬静かになり、最後は再び激しくなり終わる。
3.Andante
★★★★★★☆☆☆☆
夜の静けさの中を静かに夢想しながら歩く様子を描いたかのような、バスーン(?)か何かのソロによる静かで内省的な雰囲気で始まる。その後弦楽器が絡んできて深遠な世界が広がっていく。最後はハープの音に導かれ天国的な雰囲気となり終わる。
4.Comodo
★★★★★★★☆☆☆
大自然を表したかのような、壮大なイメージのある美しい旋律で始まる。嵐がやってきたような激しい音楽となり、その後緊張感のある静かな部分が来る。壮大な部分、激しい部分と次々と雰囲気が変わった後、最後は壮大な美しい音楽となり幕となる。
とても物語性に富んだ、音楽。結構楽しめる。
2022-05-12 04:22
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