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凍りついた香り 長編⑥ [文学 日本 小川洋子 長編]


凍りついた香り (幻冬舎文庫)

凍りついた香り (幻冬舎文庫)

  • 作者: 小川 洋子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: 文庫



再読

空港の場面から唐突に始まり、恋人が自殺してしまった場面がすぐ続く。えっなんだろう?!という気持ちでどんどん読ませて行かされてしまう小説。

恋人の自殺の理由、恋人の過去を追っていく、ミステリー要素もある作品であるとともに、恋人を失ってしまった人の心を癒していく優しさを持った側面もあり、ファンタジー的な要素も含まれていたりと、とても楽しめる作品となっている。『博士の愛した数式』を彷彿とさせる数学の描写や、孔雀、食べ物の描写など、小川洋子作品の肝となるような要素がいっぱい詰まった作品で、かなり面白い。『博士の愛した数式』で彼女に興味を持った人にはオススメの作品である。
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