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歴史ゴーストバスターズ③ [文学 日本 児童書]





大変な事件が次々と起こる中で、段々と登場人物たちの過去も明らかになってきて、ひとりひとりの性格も厚みを帯びてきた。それに伴って恋愛模様も複雑になってきた。

そもそも人間関係の構築というもの、恋愛感情の高まりはこういうものなのではないだろうか。初めはお互い全く知らないものどうし、見た目の印象や周りの噂などで若干ビクビクしながら近づいていき、少しずつ相手のことが分かっていき、行動を共にしたり会話をしたり、相手を知る周りの人達とも付き合いを重ねていく中でさらにその人を知っていく。誤解をしたり、喧嘩をしたりしながらさらに人間関係や恋愛関係を深めていく。

今回は古代日本がテーマだったが、卑弥呼を登場させることで、孤独であり孤高の存在でいることを周りからも認められ自分もそれでよし、と思いながらもやっぱり周りの人間たちと関わっていきたいという人々の心をうまく描写したストーリーになっている。

色々なことを考えさせられる良い巻だった。
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