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大おばさんの不思議なレシピ [文学 日本 児童書]


大おばさんの不思議なレシピ (偕成社文庫)

大おばさんの不思議なレシピ (偕成社文庫)

  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2014/07/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



先週の木曜日の、読売こども新聞の本紹介欄で紹介されていた本。柏葉幸子さんの本は、ジブリ作品『千と千尋の神隠し』の原作にもなったらしい『霧のむこうのふしぎな町』含め、結構気になっていたのだが、そこまで「読みたい!」という感じではなかったので今までスルーしてきたが、こども新聞をきっかけに、図書館で借りて読んでみた。

主人公は、両親共働きで何をやらせても不器用だが負けず嫌いな美奈。彼女の親友アキちゃんの家でアキちゃん本人が作ったケーキをご馳走になり、さらに友達の誕生日に手作りのクッキーをプレゼントする、と聞き負けてはいられないと自分も何か作ろうとする。母親に参考になる本がないか聞くが、ないと言われる。しかししばらくしつこく頼んでいるうちに、関おばさんというおばさんが、結婚祝いに母親にプレゼントしたという、レシピがあると知り早速手に取る。

そのノートには料理だけでなく、縫い物、編み物、風邪薬などのレシピもある。

そしてそのレシピで実際刺繍カバンを作ってみたところ、美奈はドグマムという人の事務所のところへそのカバンに連れて行かれてしまう。地球とは違う星に連れて行かれ、そこで起こっている出来事を彼女が作ったカバンによって解決する。

全4話からなるが、基本的に構成は一緒。彼女が手作りした不出来なモノたちと彼女の持ち前の負けん気とおせっかいによってほかの星の出来事を解決していくという物語。

少しずつ美奈も精神的に成長していき、不器用な自分でも良いんだという、ありのままの自分も受け入れるようになっていくという少女の成長物語。

確かにとても良い話だった。
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