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カンティクル [ブリテン 声楽曲]

ピアノ&管弦楽伴奏による、声楽曲。「カンティクル」とは神を讃える曲のことらしい。

1. My Beloved is Mine Op.40
★★★★★☆☆☆☆☆
幻想的で優しいピアノ伴奏に乗って、たゆたうような優しい旋律が歌われる。
中盤部は激しくなる。少し感情が高ぶり、怒りの感情が見える。その後少し跳ねた感じのおどけた雰囲気となる。
後半、再び優しい雰囲気となり、最後は少し悲しげで物憂げな感じになり、静かに終わる。

2. Abraham and Isaac, Op.51
★★★★☆☆☆☆☆☆
アブラハムとサラの間には、長いあいだ子どもができなかったが、神のおかけで子どもが出来、その子をイサクと名付ける。しかし神にその子イサクを生贄として捧げるよう命じられ・・・、という聖書の逸話を語っているのか?

男性と女性の2重唱?。静かで優しい、間の多いゆったりとした出だし。
段々と悲劇的な雰囲気となっていき、男性と女性が悲しげに語り合うような感じになる。
男性=アブラハム、女性=サラなのか?
緊張感に富んだ、速い感じになる。ここで、「My father」という単語もなんとなく聞こえるから、
男性=アブラハム、女性=イサクなのか?
中盤ゆっくりとした牧歌的な感じになる。
その後、女性が主にメロディを歌うようになる。かなりゆったりとした穏やかな安らぎに満ちたメロディが流れる。
再び激しくなり、男性と女性が激しい対話を繰り返す。まさに生贄にしようとしてる場面か?
静かになり、天から何かが降ってきたかのような敬虔な雰囲気となる。
後半、少し激しく鳴り、男性が激しく語る。助けられたことを神に激しく感謝しているのか?
最後は、男性と女性が穏やかで伸びやかなやりとりをして平和に終わる。

15分を超える曲で、まさに「バラード」といった感じの、劇的な曲。

3. Still falls the rain Op.55
★★★★☆☆☆☆☆☆
重々しい前奏の後、荒涼感のある静かな歌がアカペラでテノールにより歌われ、ピアノが静かな伴奏を追うようにつける。
中盤から徐々に熱をおび始めるが、そのまま静かになり、終わる。

4. Journey of the Magi Op.86
★★★★☆☆☆☆☆☆
T.S.エリオットの詩らしい。
暗く重い始まり。ピアノと歌が荒涼とした雰囲気で演奏し始める。
少し動きが出始め、三人?の歌手が、追いかけっこ的であったり、重唱的であったりしながら静かに歌う。とにかくメロディは平坦で暗い。

5. The Death of Saint Narcissus Op.89
★★★★☆☆☆☆☆☆
これもエリオットの詩らしい。
ハープ?の幻想的な前奏で始まるが、歌は平坦で暗い。
途中若干コミカルになったり、盛り上がったりするが、基本暗く静かに終わる。

全体的に平坦で暗い曲が多い。

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