SSブログ

声の森 [文学 日本 安房直子 か行]


夢の果て: 安房直子十七の物語

夢の果て: 安房直子十七の物語

  • 出版社/メーカー: 瑞雲舎
  • 発売日: 2005/12/10
  • メディア: 単行本



日暮れの海の物語

日暮れの海の物語

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2023/04/28
  • メディア: 単行本



声の森という、不思議な森があった。生き物は何一つなく、古いかしわの木々がうっそうと生い茂っている。この森に迷い込んだ動物が、声をあげると、森たちがその声真似をしてひたすら歌い続けるので、恐怖に陥ってしまった動物は力尽きて倒れてしまう。人間にも迷い込んでしまう人がおり、森の養分になってしまうものもいた。

みんなからつぼみちゃんと呼ばれている女の子がおり、にわとりの番をしていると、にわとりが空は飛び、声の森に入り込んでしまう。森の中へ入り、にわとりが倒れているのをようやく見つける。にわとりに静かに子守歌を歌ってあげていると森たちもその声を聞きつけて歌いだす。しかし普通と違いすばらしい歌だったので、綺麗なすばらしい輪唱となる。かしわの木々は自分たちの声を聴いてすっかりいい気分になり、眠ってしまう。

結局つぼみちゃんとにわとりは森を出られる。

少し怖いが美しくあたたかい話。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。