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しろいしろいえりまきのはなし [文学 日本 安房直子 さ行]


しろいしろいえりまきのはなし (小学館の創作童話 初級版 6)

しろいしろいえりまきのはなし (小学館の創作童話 初級版 6)

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2023/06/03
  • メディア: 単行本



いきなりおかあさんうさぎが泣いている場面からはじまる。
三匹のこどもの、末っ子の女の子がわなにかかって、人間に連れて行かれてしまったのだ。
長男が探しに行く、ということになり、一度しか使えない魔法、うさぎを人間に変える魔法を使い、彼を人間の姿に変えて送り出す。

少し行くと人間の家が見つかり、そばかすだらけの女の子が窓から顔を出している。
彼女に末っ子のゆくえをたずねると、自分の父親がもうすでに殺してしまい、えりまきにして売ってしまったという。
色々と話をしているうちに、男の子がうさぎだということが分かり、人間の世界にうんざりしていた女の子は自分をうさぎにして欲しいと一緒にうさぎの家へ帰ることにする。

家に帰って事情を知り、かなしむ母うさぎ。しかし人間の娘が代わりにうさぎになって娘になると聞き、少し気持ちを立て直し、長男をうさぎに戻そうとする。しかし一度しか魔法が使えないので、長男はうさぎに戻れない。

人間として生きていくしかなくなった長男をどうやって食べて行かせようか、と考え、母うさぎはすすきでえりまきを作る。作り方を長男と人間の子の娘に教え、二人はそれで大繁盛というはなし。

結構残酷な話なのに、最後は明るくハッピーエンド。

もう絶版の本で図書館でもあまり見つけられない理由がなんとなくわかる本ではあるが、それなりに面白かった。
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