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真田三代 下 [文学 日本 Modern]


真田三代 下

真田三代 下

  • 作者: 火坂 雅志
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2012/10/18
  • メディア: Kindle版



上田城が築かれた後、豊臣・徳川の勢力争いのど真ん中に入ってしまい、その時々の状況を見ながら様々な主君に仕え、なんとか真田家を生き延びて行かせようとする第二代昌幸。息子たちと協力し、徳川家康を2度までも撃退する場面は読んでいて痛快。

関ヶ原、大阪夏の陣では、豊臣側と徳川側に、父:昌幸・次男:幸村、長男:信之が分かれて戦うことになってしまう。さらに最後は父昌幸も死に、幸村ひとりで家康のところへ突っ込んでいく場面は感動的ですらある。

上杉家へ人質にやられた時に知った「義」の心を最後まで貫く幸村の姿が、多くの日本人に共感されるのもわかる気がした。

p.100
「天下を取るだけが道ではない。大きな力を手に入れたとき、人は弱き者、小さき者の痛みを忘れ、手に入れたものを保つことのみに汲々とするようになる。自分はそうはなりたくない。人が人として本来あるべき美しき姿を追いもとめ、背筋をのばして天に恥じぬ生き方をつらぬきたいものだ」
上杉謙信が語ったとされる言葉だ。


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