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The Old Curiosity Shop [文学 イギリス Dickens]


Old Curiosity Shop (Wordsworth Collection)

Old Curiosity Shop (Wordsworth Collection)

  • 作者: Dickens, Charles
  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions Ltd
  • 発売日: 1998/01/01
  • メディア: ペーパーバック



十数年前、この本を読んだとき8割がた分からず、500ページを超える洋書のページをただひたすらめくっているだけだった。

今回読んでみて、6~7割は理解できた。あらかじめ、大体のあらすじを読んでいた&自分の英語力が少しは上がったということがあるのかもしれない。とにかく結構理解できてかなり楽しめた。

物語は大きく二つの軸から成り立っている。
少女Nellに幸せな生活をさせてあげたいと願うばかり、賭博に手を出してしまい中毒になってしまった祖父が営んでいた「骨董屋」から夜逃げして、行く道々で様々な人に会うのがひとつの軸。

もう一つは、夜逃げしたお祖父さんとネルを追いかける悪党Quilpと「骨董屋」で働きネルを慕っていたKitの間接的な戦い。

旅芸人や、蝋人形館など怪しげな職を営む人々、老教師とNellとの心の交流を描いたロードムービー的な第一の軸も面白いが、ディケンズならではの、法律とアクの限りを尽くした人物たちと人の良い紳士やひたすら性格の良い青年たちとの戦いを描いた第二の軸の方がハラハラドキドキで面白い。特に物語解決に決定的な役割を果たすMr. Swivellerはかなり良い味を出している。

かなり長かったが全く飽きずに読めた。かなり面白い作品と言える。
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