夏の庭 [文学 日本 Modern]
なんでこの本を読むことになったのか。よくわからない。
ネットで、オススメ現代小説みたいなものをみていたら必ず出てくる作品だったのか。
まあ、とにかく、毎年新潮文庫夏の100冊に入っているし、一度読んでみても良いかな、と思い図書館で借りて読んでみた。
初めは結構ゆっくりとした展開。
小六の仲良し三人組、デブの山下、眼鏡でじゃっかん頭は悪いが運動神経は良い河辺、語り手である、恐らく頭はそこそこ良く、運動神経もそこそこ良く、ある程度何でも無難にこなす木山。山下のおばあさんがなくなり、葬式に出た山下と話しているうちに、「死」とは何か、ということを三人が考え始め、目の前で「死」というものを見てみようということになり、近所に住む死にそうなおじいさんが死なないかと見張り始まる。
結構見張っていることがバレ、掃除させられたり、ゴミ出しをさせらりたり、庭の雑草抜きをさせられたりするのだが、そのうちおじいさんと子どもたちに心の交流が生まれ・・・。という話。
正直そこまで期待していなかったし、とちゅう若干ダレた部分もなくはないが、お互いの心の距離が縮まってからの話の展開はスピーディーで面白く、最後の死の場面、さらにその後の三人の爽やかな旅立ちは若干感動した。
藤岡陽子作品のような圧倒的な感動や、小川洋子作品のような読後も考えさせられ心が穏やかになる、といった感じはないが、確かに小学校の高学年くらいの子が読むと色々考えさせられる作品なのかもしれない。
2023-07-26 14:06
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