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卵の緒 [文学 日本 瀬尾まいこ]


卵の緒 (新潮文庫)

卵の緒 (新潮文庫)

  • 作者: まいこ, 瀬尾
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/06/28
  • メディア: 文庫



坊ちゃん文学賞を受賞した、表題作でありデビュー作と、「7's blood」という2作品を収録した作品。
どちらも血の繋がらない家族を描いた作品。

「卵の緒」は育夫という少年と鈴江君子という女性の親子関係、「7's blood」は七生と七子という父親が同じで、母親が違う男の子と女の子の話。

『そして、バトンは渡された」同様一人称がたりで、淡々とした感じで語られており、状況的には悲惨な状況なのだが、悲壮感がまるでないところが良い。

卵の緒がどこか前向きな雰囲気で終わるのだが、7's bloodは若干物悲しい感じで終わる。前者は「誕生」をテーマに、後者は「死」をテーマにしているところからもこの違いが生まれるのかもしれない。

ものすごく面白いという感じの作品ではないが、それなりに楽しめた。
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