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とわの庭 [文学 日本 小川糸]


とわの庭(新潮文庫)

とわの庭(新潮文庫)

  • 作者: 小川糸
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2023/06/26
  • メディア: Kindle版



今年の「新潮文庫夏の100」冊に選ばれていた本で、この本のあらすじを読んで小川糸に興味を持ったと言ったもいいかもしれない本。

前半はとにかく暗く読んでいて辛い。一人称がたりとなっており、盲目の少女の客観的に見るとひどく辛い生い立ちが、一人称で語られることにより幸せな様子で描かれている。若干小川洋子の『琥珀のまたたき』を彷彿とさせる、閉じられた空間で中にいる人間だけが幸せを感じて生きている描写だった。

後半は、助けられた後の主人公の人生。恐らく3.11の大震災とコロナの状況を反映しているのではという感じの描写。色々な人の助けを借りながら、主人公がどんどんと世界を広げ幸せになっていく様子が生き生きと描かれる。

とても良い話ではあるのだが、やはり私にはもう一歩足りない感じがしてしまった。
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