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封神演義 上 [文学 その他]


封神演義(上) (講談社文庫)

封神演義(上) (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/11/29
  • メディア: Kindle版



1988年にこの本が出たとき(当時10歳)、本屋に並んでいるジャケットに惹かれてこの3巻本を購入して読んだ。
何とか全部読みきったが、当時はあまり面白いとは思わなかった。その後、封神演義は漫画化され、かなり流行したが、そうした漫画も読むことなくここまで来た。そしてもう読むこともないだろうと、10年ほど前古本屋に売ってしまった。

しかし最近この本を再読したい、という思いが強まり偶然古本屋で三冊1000円で売られているのを見て思わず購入してしまった。
太公望の釣りの説明が書かれている「まえがき」は非常に印象的で覚えていたが、ほかのストーリーは全く覚えておらずかなり新鮮な感じで読めた。

中国の商王朝から周王朝へと変わる時代を描いており、人間、仙人、神が入り乱れて戦争するさまは、ホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』をおもわせる。女人との関係はアラビアの『千夜一夜物語』的なところもある。物語として面白いかというとそうでもないし、読み進めるのに結構時間はかかるが、フランス自然主義文学よりは楽しめる。
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