ヴァイオリン協奏曲第二番 ハ長調 Op.58 [サン=サーンス 協奏曲]
発表が遅かったので番号は第二番だが、こちらが第一番より先に作曲されたらしい。
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
大草原をイメージさせる短い前奏の後、ヴァイオリンが縦横無尽に走り回る馬のように入ってくる。前奏からそのまま引き継がれるキレのあるオケの伴奏が爽快感がある。第二主題は少しメランコリックなメロディ。オーケストラが今度は両主題を奏でる。非常に広がりがある壮麗な雰囲気。
その後伸びやかで穏やかな展開部となる。かなり長い展開部の後、かなり長いカデンツァとなる。
最後は主題が堂々と回帰され終わる。
第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
おどろおどろしげな前奏の後、ハープの音と共に憂いに満ちた悲しげな美しい旋律をしっとりとヴァイオリンが奏でる。フルートの新たなメロディに導かれた後、少し元気を取り戻し伸びやかな旋律をヴァイオリンが歌う。再び管楽器の音で下の悲しみが戻ってきて、ハープとともに憂いに満ちた旋律を奏でる。
第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
そのままアタッカで第三楽章に入る。希望に満ちた明るくワクワクするメロディではじまる。キレのある第二主題も格好良い。第一主題がひたすら流れるが、フィナーレは突然メロディが変わり、華やかに派手に終わる。
あまり演奏されないらしいが第二楽章、第三楽章はかなり良いと思う。
2023-11-25 04:33
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