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Kindred [Jazz Jacky Terrasson]


Kindred

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  • メディア: CD



Stefon Harrisというマリンバ奏者とJacky Terrassonが2001年に出したアルバム。何故このCDを知ったのかすらもう覚えていないが、購入する前に、マリンバの音とピアノの音はマッチするのだろうか、と疑問に思ったことだけは覚えている。そして実際聞いたところ、やはりあまりマッチしていなかった。
CD内情報によると、1999年の11月にVillage Vanguardで共演したことがきっかけでこのアルバム制作に至ったらしい。
このStefon Harris、Jackyが一緒にアルバムを制作するくらいなので素晴らしいプレイヤーなんだろうけれど、マリンバについてあまりわからないので、なんとも演奏を評価できない。
とはいえ、Jackyは彼との演奏をとても楽しんでいるのがよく伝わってくるアルバムでとにかく弾きまくり&叫びまくりだ。印象的なフレーズやリズムはあまり出てこないが、Jackyの超絶プレーはそれなりに楽しめるアルバムだとは思う。

1曲目:My Foolish Heart
いきなり始まり、とくに目立ったこともなく終わってしまう。
2曲目:Tank's Tune
StefonもJakcyもとにかく弾きまくり。スピード感にあふれた曲。ドラムとピアノの微妙にリズムがずれる最後の部分などは最高だ。
3曲目:Summertime
フェンダーローズのような優しい音色で始まる。この音色はおそらくStefonのVibesの音なんだと思う。この辺の優しい音作りはJackyの優しい音とつながる部分がある気はする。原曲が有名なだけに、結構楽しめる。
4曲目:Deja
StefonもJackyも非常に優しい音を出している。しかし、しかし、やはり二人の音が噛み合っていない・・・(と思うのは私だけだろうか)。最高に美しい曲なので残念な感じ。Jackyが主導権を握り、Stefonがバックで静かにStringsのように微妙に音が流れている瞬間の美しさは素晴らしい。残念だ。
5曲目:What Is This Thing Called Love
マリンバとピアノがずれた感じで始まる楽しげな曲。こういう遊び感覚の曲はそれなりに良い。音楽室で生徒たちが適当に音を出し合っている感じだが、お互い微妙に絡み合っている。
6曲目:Titi Boom
ベースのソロから始まる。このアルバムは全体的に音が生々しくて作りこんだ感じがしていなくて良い。BassとDrumsが生々しくLive感があって非常に楽しい。Bassが終始、楽しげな雰囲気を作り出している。
7曲目:John’s Abbey
StefonとJackyのユニゾンにより曲が始まる。とはいえなんということはない曲。つまらない。
8曲目:Never Let Me Go
BassとPianoは非常にけだるい雰囲気を作り出しているのだが、マリンバのポコポコした音がそれを台無しにしてしまっている・・・(と私は思う)。これも4曲目に続き、残念な曲。Jackyだけで作ったら最高の曲になったはず。
9曲目:Rat Entrance
Jackyのオリジナル。ネズミたちのちょこまかした雰囲気がStefonとJackyによってうまく表現されている。5曲目と同じように、こうした遊び感覚の曲では最高の二人だ。
10曲目:Rat Race
こちらもJackyのオリジナル。9曲目の雰囲気そのままにスピード感を上げて演奏される。アルバムReachでも取り上げられていた曲だと思うが、まあ正直Piano, Bass, Drumのトリオで良い曲だ。Drumが格好いい。
11曲目:Shane
Stefonのオリジナルだと思う。ちょっとFusionっぽい雰囲気。Chick Coreaを彷彿とさせる曲。Stefonの音色は3曲目と同じようにフェンダーローズを彷彿とさせる。流石にオリジナルだけって音が曲想とマッチしている。
12曲目:Little Niles
なんということは無い曲。
13曲目:Body&Soul
後に傑作Pushで再登場する曲。これもトリオの方が素晴らしい雰囲気を作り出せると思う。

とにかく全体を通してあまり楽しめない。何度も聴けば好きになるかと思い、何度も聴いているが、やはり心に染み渡らないアルバムだ。う~ん残念!

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