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Heaven [Jazz Jacky Terrasson]


Heaven

Heaven

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 2000/03/15
  • メディア: CD



今日は、若干心と時間に余裕があるので、Jacky TerrassonのCDを紹介したいと思う。
JackyがJimmy Scottという伝説(らしい)のJazz Vocalistのアルバムにpianist,arrangerとして参加したものだ。このJimmy Scottというひと、非常に声が高く、彼の声が聞こえたときは女性かと思ってしまった。
タイトル通り、Heavenをテーマにしたアルバム。その名のとおり非常にpeacefulで静かなアルバムなので、Jackyの超絶技巧を堪能するアルバムではない。

1曲目 Heaven
アルバム・タイトル曲。ピアノと歌だけで綴られる非常に詩的な曲。静かな、音数の少ないJackyのソロ・ピアノから始まる。そのピアノに女性的なかすれたようなJimmyのVocalが乗ってくる。ピアノ・ソロもメロディーを生かした短く、美しいものになっている。
2曲目 All My Tears
けだるいピアノのイントロのあと、若干高揚した感じのJimmyの声が入ってくる。一貫してピアノのけだるい感じとボーカルのやや高揚した感じで曲は進んでいく。
3曲目 Wayfarin' Stranger
高音の美しいトリルで始まる。空間が非常に多い。たまに聞こえるシンバルの音、ピアノの高音のトリルが曲の神秘的な感じを引き立てている。途中、数度盛り上がりを見せる、が最後は静かに終わる。
4曲目 People Get Ready
Curtis Mayfieldの名曲。あのRod Stewartもカバーしている。Jimmyも若干気合が入った歌を披露している。やはりこの曲はJimmyやRodのようなハスキーボイスの持ち主が歌うとよく映える。このアルバムでは珍しく若干スピード感がある曲なので、結構楽しめる。
5曲目 He Looked Beyond My Fault
盛り上がった全曲のあとなので若干退屈する曲。演奏時間も長め・・・。
6曲目 When He Returns
Bob Dylanの曲。これはDylanがキリスト教に心頭していた時代に書かれた曲(だったと思う)なので、HeはJesus Christを指しているはず。だからこそこのアルバムにも収録されているのだろうし。和音を中心にバッキングに徹している。JimmyとJackyの掛け合いが面白い。
7曲目 What Are They Doing In Heaven Today
若干タテノリの曲。このアルバムでは珍しくドラムも活躍している。ガチャガチャした感じが夜のJazz Clubみたいで面白い。スキャットっぽい部分も出てきて、Jimmyも楽しんでいる感じだ。
8曲目 Just As I am
水が天国から流れてくるかのような、天使が降りてくるかのようなピアノに乗って、男っぽい声をJimmyが聴かせる。最後は若干不協和音が混じる感じで終わる。
9曲目 There's No Disappointment In Heaven
ラストにふさわしい、清々しく、平和的で、天国へ連れて行かれそうな曲。「フランダースの犬」のエンディングに使っても良いほど美しい。

テーマがHeavenということもあり、ほとんど盛り上がりを見せないアルバムなので、じっくり音楽を楽しむという感じではないが、今日のような雨の日曜日にはぴったりのアルバムだ。紅茶を飲みながら本でも読みながら静かに聴きたいアルバムだ。

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