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殺人狂時代 [映画 チャップリン]


殺人狂時代 (2枚組) [DVD]

殺人狂時代 (2枚組) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD



久しぶりに休みだった。ここ2~3週間朝から晩まで働きづくめ。ということで映画を観る余裕、ゆっくり音楽を聴く余裕もなかった。
待ちに待ったお休み♡ ということで映画を観た。チャップリンの「殺人狂時代」だ。これで3回目。

One murder makes a villain; millions a hero. Numbers sactify, my good fellow.
チャップリンは世界大恐慌のために、長年勤めた銀行をクビになる。妻と子供を養うために、結婚詐欺を働き、女性を殺すなどして、大金を稼ぐ。
そして殺人のために用意した薬を試そうと、ある困っていた若い女性を家に呼び入れるが、彼女の話を聞き、心を動かされ、彼女にお金を渡し、彼女を救う。
結局チャップリンは破産し、妻と子供も失う。
そんなある日、偶然、昔助けた女性と出会う。彼女は軍需産業の社長と結婚し豊かな生活を送っていた。
彼女が軍需産業の社長と結婚し豊かになったことがこの作品のポイントだ。

美しい心を持った人間も知らずに戦争に巻き込まれ、知らないあいだに戦争の恩恵を受けている。
そして、ひとりの人間を殺せば罪に問われるが、戦争という名のもとに多くの人間を殺せば英雄と称えられる。
戦争とはなんなのか、生きるとはなんなのか、
強烈な問を我々に突きつけてくる作品だ。
「独裁者」よりもさらにコメディタッチの部分は影を潜める。

まさに恐慌、全体主義、世界大戦、資本主義の行き過ぎと数々の問題が山積みだった当時だからこそ作られた映画史上に残る傑作だと思う。


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