ライムライト [映画 チャップリン]
チャップリンの「ライムライト」を観た。1年前まではこの作品がチャップリン最後の作品だと思っていた。これで3度目の鑑賞だ。
一度は自殺を試みた若い女性ダンサーテリーと、かつての喜劇王の老人カルヴェロの愛の物語である。
病気にかかり踊れなくなってしまい自殺を試みたテリーを、カルヴェロが助けるところから映画は始まる。テリーに生きる勇気を与える数々の言葉は本当に素晴らしい。チャップリン自身が常に思っていたことなのだろう。テリーでなくても生きる勇気を与えられる。
その後、テリーは復活を果たし、初恋の相手(作曲家)に再開する。
その作曲家はテリーに愛を打ち明けるが、テリーはカルヴェロと結婚するからと断る。
テリーは決してカルヴェロを哀れんだわけではない。心の底からカルヴェロの全て(喜びも悲しみも)を愛したのだ。
年の差結婚は数多い。しかしその多くが、女性の方が若い。きっと女性の方が見えないものを愛することが出来るからなのではないだろうか。
お互いがお互いにとって最善と思うことを考え行動する。こんなに素晴らしい愛はないのではないだろうか。
バレエや喜劇の部分が若干長いと感じなくはない。しかしそこも含めてチャップリンが表現したかったのだろう。
「街の灯」と並ぶ愛を描いた最高の映画だ。
最近のくだらないハリウッド映画を何十本見るくらいなら、この映画を一度でいいから観て欲しい。
素晴らしい映画だ。
2015-12-14 11:57
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