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第1挿話 [文学 アイルランド Ulysses]


Ulysses (Wordsworth Classics)

Ulysses (Wordsworth Classics)

  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions
  • 発売日: 2013/11/01
  • メディア: Kindle版



James Joyce作Ulyssesを新年度に合わせて読み始めた。これで3度目の挑戦だ。
一度目は解説書と照らし合わせながら読みすすめたが、解説書を読みすすめているだけで英文は読んだものの、英文をちゃんと読んではいず、しかも、第9挿話くらいで終わってしまった。
二度目は英文をそのまま読んだのだが、第3挿話くらいで断念。
いままでは本が重いので、家で読んでいたのだが、通勤の行き帰りの電車の中ならば読み進められるだろうと考え、通勤に持っていくようにした。しかし、行き帰りこの難解な英文を読むのは大変なので、和書『レ・ミゼラブル』を帰りは読むことにしたのだが、どちらも600ページ以上ある本なので、とにかく重い。まあ頑張ろうと思う。

そしてかなり難解かつ長い本なので1挿話ずつアップしたい。

第一部
第1挿話
私が英文から読み取った、起こっているであろう出来事
〇Buck Mulliganがひげそりと洗面ボールを持ってStephen Dedalusを呼ぶ場面から始まる。
〇彼らと一緒に住むHainesが夜中悪夢にうなされることに対してDedalusがMulliganに不満をぶつける。
〇Dedalusが、母の死去の際、母親に請われたお祈りを拒否したことをめぐってMulliganとDedalusが言い合う。
〇Mulligan, Dedalus, Hainesの三人で朝食を摂る。牛乳売りのおばあさんがやってきて、彼女と他愛のない会話をする。
〇その後三人で外に繰り出し、他愛のない会話をしながら歩く。

最後に外に繰り出し、三人で散歩をしている場面で、Mulliganがすこし先を行き、DedalusとHainesが会話をする場面があるのだが、その時のDedalusの言葉が印象的だった。

―I am the servant of two masters, Stephen said, an English and an Italian.
~(中略)~
―The imperial British state, Stephen answered, and the holy Roman catholic and apostolic church.
アイルランド人である自分は、英国とイタリア(キリスト教・カトリック教会)の支配下にあるというのである。20世紀前半の一アイルランド人の置かれた心的状況が非常にわかりやすく描かれており、興味深い一節だ。

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