エミール 下 [哲学 ルソー]
『エミール(下)』を昨日読み終わった。エミールの妻となるソフィーの教育について語った巻。ルソーの女性観を綴った作品と言える。
超簡単に言えば、女性は、服装や飾り物を豪華にするなど外面を充実させて男性を惹きつけるべきではなく、内面を充実させて男性を惹きつけるべきだということ。
そしてエミールとソフィーが結婚するにあたり最終的にエミールに旅をさせて、様々な人生観を身につけさせ、ふたりは結婚してこの本は閉じられる。
上、中、下巻を通して、私の思想に一致する部分が非常に多い作品であった。
上巻でも書いたが、多くの親、教師、教育に携わる人々がこうした思想を持って、教育に当たることができたら日本の教育はもっと良くなり、日本全体がより良い社会に変わっていくと思うのだが・・・。
何故日本の教育・社会は独善的で、目に見える、点数化できるものしか評価しないのか。
よくわからない。
全ての問題意識が一過性のもので終わってしまう。環境問題も、原発問題も、体罰問題も、いじめ問題も、その他もろもろ、問題を根本的に解決しなければという思想が意思決定に関われる人間にまるでない。
本当にどうしようもない社会だと思う。
2015-12-18 07:06
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0