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第12挿話 [文学 アイルランド Ulysses]


Ulysses (Wordsworth Classics)

Ulysses (Wordsworth Classics)

  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions
  • 発売日: 2013/11/01
  • メディア: Kindle版



第二部
第12挿話
私が英文から読み取った、起こっているであろう出来事

〇誰だかわからない私(I)とJoeが会話をしている。
〇二人でBarney Kiernanの店(飲み屋)に入る。Terryという人が店員(バーテンダー)なのか?
〇そこで色々な人と様々な会話をする。アイルランド?のヒーロ、ヒロインの話、今朝葬式があったDignamの話、絞首刑の話、アイルランド国家主義の話、アイルランドのスポーツの話など。
〇途中、Bloomも入ってきて、彼らの会話に加わる。妻、Molly, Boylanの話も出てくる。
〇ユダヤ人問題、国家論に話題が飛んで、Bloomがにわかに熱くなってくる。
〇その後も色々な話が交わされる。

どの章を読んでも思うのだが、こんなに色々な人がお互い顔見知りという状態がすごいと思う。1900年初期のダブリンは小さい町でお互い名前も顔も知っていたということなのだろうか。
とにかく酒を飲む場所での会話というのはこういうもんだよね、と思う。ある話題で暑くなっていたと思えば、別の話題にいきなり飛んでいたり、あちこちでいろいろな話がされていたり。会話の内容はいまいちよく理解できなかったが、酒場の雰囲気はとてもよく伝わってきた。
数年前、この本を初めて原書で読む前に、少しでも知識を入れておこうと、岩波書店から出ている『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』という新書を読んだのだが、まったく、ジェイムズ・ジョイスの謎を解く本ではなく、『ユリシーズ』の第12挿話(この章)に出てくる私(I)が実は犬だったという説をひたすら述べているものだった。細かい部分はまったく覚えていないのだが、「実は犬だった」というところがかなり印象的で、今回この挿話を読むにあたって、この説をかなり意識しながら読んでいたが、やはりあまりよくわからなかった。



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