Saint Joan [文学 アイルランド]
Bernard ShawのSaint Joanを読んだ。世田谷パブリックシアターでこの秋、演劇「ジャンヌ・ダルク」をやるというチラシを見かけた。そこに原作バーナード・ショーと書いてあり、恥ずかしながらショーがジャンヌ・ダルクを扱った作品を書いていたことを知らなかったので、読んでみた。
Shawの作品は「マイ・フェア・レディー」の原作Pigmalionしか読んだことがなかったが、比較的読みやすい印象を持っていた。
この作品もかなり読みやすく、結構スラスラ読めた。
ジャンヌがRobert de Baudricourtにイギリス軍を倒すために軍を貸して欲しいと頼む場面から始まる。
その後、イギリス軍との戦いに勝ち、フランス王を戴冠させるものの、イギリス軍につかまり、フランス側に身柄を戻された後、有名な裁判にかけられる。そして、火刑にあい死ぬが、その様子に恐れをなした貴族たち・僧侶たちのあたふたした様子で本編は終わる。
エピローグで、約25年後のフランス王の夢の中にジャンヌは現れる。そして彼女を有罪にした者たちと再会し、聖人になったことを告げられる。しかし、ジャンヌはそれでも救われぬまま・・・。
読みやすいとは言え、フランス語の地名や人名なども多く、いまいち自分の中で映像化できなかった。
劇団風による演劇「ジャンヌ・ダルク」の原作はマテイ・ヴィスニユックという人が書いたものらしいが、こちらのほうがメッセージが伝わりやすいきがした。実際目の前で演じられているのと、本を読んでいるだけなのとでは明らかに前提は違うが・・・。
とはいえ、ジャンヌ・ダルクを描いた数ある作品の中では、普通の仕上がりなのではと思ってしまった。
背表紙によると、ショーが1925年ノーベル文学賞をとったのはこの戯曲のおかげらしいが、本当なのだろうか。"
2015-12-18 09:58
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