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人間的、あまりに人間的② [哲学 ニーチェ]


ニーチェ全集〈6〉人間的、あまりに人間的 2 (ちくま学芸文庫)

ニーチェ全集〈6〉人間的、あまりに人間的 2 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: フリードリッヒ ニーチェ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1994/02
  • メディア: 文庫



ニーチェ全集『人間的、あまりに人間的Ⅱ』を読み終わった。
1よりも章が細かく分かれておらず、正直、読みづらかった。何度も書いているが、アフォリズム、日記形式、いわゆる、短い文の羅列のような本は筆者の主張が読み取りづらく、あまり好きではない。そのため、この本も大部分は「あ~そうなのね~」と読み飛ばしていた。しかし、416頁以降、一気に趣を変える。ニーチェの平和に関する考え方、軍隊に関する考え方、民主主義に関する考え方、とにかく、そのすべてが納得できる。

例えば、「真の平和に至る道」というアフォリズムで、正当防衛は、自分=道徳的、他者=非道徳的という考え方を基礎にしており、それはおかしい。まずは自国が非武装化すべきだ、というのはカントの永久平和に通じる考え方であり、現代にも通じる考え方だ。

安倍政権の真逆を行く考え方だし、正当な考え方だと思う。

『人間的、あまりに人間的』は非常に、難しい作品だが、Ⅱ巻も400ページ以降を読むだけでも価値ある本なのではないだろうか。


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